マスクによる感染予防についてのエビデンス
 
・・・このページの抄録というところには
マスク着用がインフルエンザや他の感染症予防に有効であることを検証した推奨度A、エビデンスレベル1bランダム化比較試験エビデンスはない
推奨度Bエビデンスレベル2a観察研究ではインフルエンザ予防に有効であることを示す非ランダム化比較試験とコホート研究のエビデンスがある。また、SARS感染予防に有効である可能性を示唆する推奨度B,エビデンスレベル3aの症例対照研究のメタアナリシスによるエビデンスもある。
一方、手洗いの小児肺炎などの感染症予防効果については、推奨度A,エビデンスレベル1bのランダム化比較試験エビデンスがある
 
ざっくり説明すると、推奨度はAの方が高く、エビデンスレベルは、数字の小さいほうが信頼度が高い。
 
ということで、現時点で、最も勧められるのは、マスクよりも手洗い、ということになる。
 
が、マスクが店頭から消えてしまった。
そして、手作りマスクの作り方などがSNS等で広がっている。
ただ、手作り品は、自分の責任で、自分の責任の及ぶ範囲で使った方がよいとも思う。
 
今回のマスク騒動で、がん関連のいろいろな講習会に顔を出していた頃のことを思い出す。
とんでも医療に、高級車一台は買えるだろうと思える金額をつぎ込み、結果、後悔している方。
どーしてここまで、ほおっておいたのかと、素人目にも疑問に思う方。
いろいろな方に出会った。
人の事は言えない。
私も、放射線治療を受ける前は、その副作用などばかり気になり
実際には、誰にでも起こり得ることではないのに、とてもひどい副作用にあった方のブログを読み
私も、きっとそうなるんだと、不安に駆られていた。
幸い、何事もなく、治療は終わったが、
今振り返ると、どーしてもあんなにマイナス情報ばかり集められたのか、不思議でもある。
 
マスクに話を戻すと、マスクは、絶対ではない。
大部分の方は、このことを理解していると思う。
ただ、マスクが絶対と思っている方も、いるかもしれない。
手作りマスクをもらった後で、何らかの症状があらわれたら、もしかしたらあの手作り品が・・・と思われるかもしれない。
・・・そんなことは、ほぼほぼないと思うが、絶対ないとは言い切れない…考えすぎかもしれないが。
 
これまた他人事ではなく、自分の事としての記憶がある。
母が、がんで亡くなったとき、最初にかかった地元のクリニックの先生を恨んだ。
「あの時、すぐに大きな病院へ行け」と言ってくれれば、助かったかもしれないと。
が、母が、そのクリニックにかかったのは、なくなる3か月ほど前。
がんと診断されたのが、亡くなる2か月前。
その時は、すでに手遅れの状態だった。
だとすれば、クリニックにかかった時点で、がんと診断されていても、おそらく結果は同じだった。
今となっては、そう思えるが、病気に対する知識がなかったその頃は、申し訳ないが、そのクリニックの前を通るのも嫌だった。
悲しみを憎しみにすり替えていただけかもしれない。
 
再び、マスクに話すを戻すと
ここまで、マスクがないことへの不安が広がると
マスクがなければ、外出できない・・・という新たな不安をうみだすような気もする。
いや、実際に、そのような不安が、今、渦巻いているかもしれない。
 
かくいう私も、明日は、病院。定期検診の日。
この時期にか~と思うものの、改めて予約を取るのもめんどうだな~と思っているうちに、明日が受診の日。
病院のHPを見ると、2月の早い時期に、面会禁止となっている。
まあ、これだけリスク管理しているなら、大丈夫かと思うことにした。
 
でも、不安はある。
幸い、花粉症にハウスダスターにも反応する私は、年中マスクをストックしている。
そのマスクを、二重にしたほうがよいだろうか・・・
病院から帰ったら、すぐにお風呂に入って、衣服もすぐに洗濯しようか・・・
 
自分でも、ばかだな~と思う。
が、見えないもの、わからないものへの不安は大きい。
 
こんな私が言うのもなんだか・・・
ここは、みなさん冷静な判断を・・・・