3月9日(土)10時~14時半

場所 ぱるひろば☆ちば

食を支える~いつでも、どこでも、私らしく食べる

参加者 11名+スタッフ3名

講師2名による嚥下や高齢者の食についてのお話と、ケアフードの調理実習。

ゲル化剤を使用してつくる「トマト」は、固まるのに1時間はかかります。

「1時間かかる、早く作っておかなければ」という気持ちでいっぱいいっぱいの私は、みなさんが集まったところで、いきなり調理実習を始めてしまいました💦💦

参加者からは「あら・・・もう始まってるのね・・・」の声もちらほら・・・💦💦💦

・・・調理が終わった段階で、「今作っていただいたのは・・・」と改めて説明する始末。

バタバタで始まった講習会ですが、みなさんの素早い対応で、予定通り、嚥下についてのお話を始めることができました。

普段無意識にしている「ごっくん」という動作。そこには、神経や筋肉の絶妙な働きや連携があるという基本的な知識や、食事をとる時の傾きといった介護に役立つお話まで、幅広い知識を得ることができました。


お話の最後には、嚥下予防の体操もいくつか紹介していただきました。

ごっくんに使用する筋肉。筋肉は、いくつになっても、鍛えられるということも聞きます。

おいしく食べるためにも、安全に食べるためにも、ちょっと知っておくといいですね。


心配していて「トマト」も無事固まり・・・

嚥下のお話の中で紹介くださった「熊リハパワーライス」を作って、試食しました。

午後は、高齢者施設で働く栄養士さんのお話。

季節や食べる楽しみを大切にしている食卓のお話や、なるべくとろみ剤に頼らず食材の特性を生かしてとろみをつける工夫をしていることなどのお話がありました。最後は、看取りをテーマにしたお話。

最後に食べたいものには、その方の思い出がつまっている。

生まれ育ったところや、その当時食べていたものを思い出される方も多いとか・・・


看取りと食・・・その方の状態にもよるかもしれませんが、とても関連のあるテーマではないかと改めて思いました。

最後に食べたいものには、その方の人生がつまっていて、そこに寄り添うことの大切さも・・・でも、ついつい「誤嚥に気をつけなければ」「嚥下機能が衰えている=とろみ剤やゲル化剤を利用」といった考えにとらわれている事にも、気づきました。