映画はかなり前に見たのですが

とにかく胸が苦しくて

なかなか言葉にできず


ずっと下書きのまま

1ヶ月以上経ってから

やっと最後まで書くことができました


実話ということにも

本当に悲しくて


母親があまりに酷くて…


主人公「杏」は小学校も途中から

行けなくなり

中学校は全く行ってない


漢字も計算もよく分からない


難しいことは分からない


12才から売春をさせられ

10代半ばで覚醒剤を打たれ中毒に


65才の脚の悪いおばあちゃんと

家に男を連れ込む母親

気に入らない事があると日常的に殴られ


機嫌の良いときは

娘を「ママ」と呼び甘える


杏を取り巻く環境はあまりにも酷い



杏は元々素直で真面目な子

責任感もある


そして、優しくて

抵抗はするけど

母親を殴ったりしない


こんな酷い母親でも

この子は母親を愛してるんだな


そう思った


一生懸命に

真面目に生きて


これからという時に

いつも現れて

脚を引っ張る存在


やっとこの母親から離れ

生きていこうとした


認めてくれる存在が傍にいてくれて

認めてくれる社会と関わる事が出来た


せっかく築き上げる事が出来たものが

コロナで足元から崩れてしまう


そんななか、

隣人の子(まだ幼児)を押しつけられます


お隣さんも無責任な人で

オムツも何も用意せずに子どもとベビーカーだけを置いて去っていきます


泣き叫ぶ幼児を抱いて

ドラッグストアに駆け込むが、

種類が多くて何が何だか分からない杏は

店員に『この子のオムツはどれですか?!』と

繰り返し怒鳴る


店員さんも困惑しただろうな


でも、もともと責任感の強い杏は

試行錯誤しながらも

その子の面倒を懸命にみていきます。

アレルギーも反応をみて対処していきます


自分は殴られ蹴られ

放置されてきたにも関わらず


本当に優しく、

大事に育てていきます


しかし、お散歩の帰りに母親に見つかってしまう


祖母をダシにして

泣き落とし


とても卑怯な手を使って、

杏を連れ戻します


倒れて介護が大変になったという

祖母のために帰ったのに


家に帰ると

お祖母ちゃんは元気(もともと足はわるいけど)

やっぱり嘘でした


子ども(隣人の子)を人質に取られ

今すぐ売春をして稼いでこいと怒鳴る母親


売春をして家に帰ったら

子どもはいなくなっていた


泣いてうるさいから

児相に押し付けた…という母親


さあ、これで面倒なものは居ない

これからまた、売春でどんどん稼げという母親


どんなに頑張っても


自分の人生は変わらないんだ

結局、ここへ戻されてしまう

生きているこの場所こそが地獄


絶望した杏はとうとう……



この結末は、苦しくて…本当に苦しくて

涙というより

吐きそうになってしまいました


あんな母親に育てられたのに

杏は本当に良い子でした


見終わったあと

みなさん、なかなか立てずにいましたね


河合優実ちゃん

まだ若いけれど、本当にすごい女優さんです


実話を元にした映画…

亡くなられた女性のご冥福をお祈りします