2024年7月31日(水) 晴れ
さて、時は7月末まで飛びますが、夏真っ盛りの燃えるような暑さの中、A不動産会社の灰原さんを訪ね事務所に伺いました。
3月3日に自宅の売却をスタートさせたものの、そんな簡単に売れるものではありません。
不動産の売却って本当に難しいですね。
自分たちが土地探しをしていた時も思いましたが、これだけは”縁”と”タイミング”が全てなので、私が必死にもがいてもどうもできないのです。
ほぼ新築状態(築3年弱)で3280万円にて売却活動を始めてもらいましたが、メルカリで鞄や服を買うわけでもないので、そんなにスムーズに買い手はつきません。
3月以降、A不動産会社の灰原さんには、1ヵ月ごとに「反響数集計レポート」というものをメールで送ってもらっていました。
1ヵ月間にHP上で、当物件に対するアクセス数をグラフにしたものです。
残念ながら、毎月毎月、アクセス数は思った程多くなく、電話やメールの問い合わせもほぼない状態・・・
この4ヵ月の間、2~3件の内見が入っていたものの、結局購入には至らず...
なかなか売却成立は難しく、モヤモヤ感が募るだけ。
灰原さんからの助言は「T市郊外ですし、このエリアで3000万円を切らないとなかなか希望者は出ないと思う」とのこと。
離婚協議書では、不動産の残金が、私と私の両親への返金に充てることになっていましたので、こちらとしては1円でも下げて欲しくないのが心情ですが、このまま売却が進まないことが一番困ります。
(築年数が1年増えただけでも、査定が大きく変わるし)
6月中旬の時点で、3280万円から3150万円に130万円の値下げをしてもらっています。
しかし、それでも全く鳴かず飛ばず...な状況でしたので、私は灰原さんの助言通り、3000万円を切った価格にてHPにアップしてもらうようにお願いをしに行きました。
8月付にて再度HPを更新してもらい、
2980万円まで大幅に価格を下げることを決めました。
どうしてこの値段かと言うと、2980万円で売却が成立すれば、クリーニング代やその他諸費用、A不動産会社への報酬料を差し引いてギリギリ赤字にならない金額だったからです。
私はもう不動産売却の残金に関しては何も望みは持っていません。
ここまで来ると、1日でも早く自宅売却が完了し、元夫が県内から出て行ってくれるのを祈るのみ。
そして赤字にならないことを祈るのみ・・・
灰原さんと価格の見直しを行い、私はこの日もう一生立ち入ることがないであろう自宅の鍵を返却しに行きました。
鍵を返すことは、一種のけじめのような行為だと思いました。
事務所を出て、帰り道、セミの大合唱を聴きながら空を見上げるとダブルの飛行機雲を見つけました。
「どうか次のオーナーには大切に住んでもらえますように・・・」
私はその飛行機雲に大きく祈りました。