2023年7月24日 (月) 晴れ 


17時に市内の会社近くにあるSK法律事務所に予約をいれてありました。




実際に弁護士を雇うかどうかも分かりませんが、夫(ともき)は日々エスカレートして頭がおかしくなっています。

取り敢えず一案として、専門家に相談をしてみようと思いました。




電話をかけて予約を取るのも緊張しましたが、弁護士事務所の門を叩くのも初めてで不安いっぱいです。


「歯医者に行くので…」という理由を言って会社を16時半頃に早退し、いざSK法律事務所へ。




ドキドキドキドキ・・・・・・ 



受け付けには事務の女性が1人おられ名前を告げると「こちらでお待ち下さい」と、パーティションで区切られた部屋へ通されました。



「弁護士事務所ってこんな感じなんだ…」


私は事務所内を見渡しました。


隣の部屋から男性のSK弁護士が誰かと電話する声が聞こえてきます。

大分強気で押し付ける感じの話し方です。



雑居ビルの2階の1室にあるSK法律事務所はこじんまりとした印象です。



約束の時間をを5分程過ぎたところで、先ほどの女性が顔を出し「こちらへどうぞ」と簡易的に区切られたパーティションの部屋を出て、窓際のテーブルに案内されました。




・・・・・

「弁護士のSKと申します。よろしくお願いします」


ホームページで見たSK弁護士は笑顔で誠実さをアピールしていましたが、実際のSK弁護士はニコリともせず眼鏡の奥からの冷たい視線が気になりました。50代後半~60歳ぐらいといったところでしょうか。



SK「離婚相談ですね。では内容を教えて下さい」


私は5月23日からの事の詳細を話しました。

SKはポイントだけ箇条書きにメモを取り出しました。



SK「まず、不動産・・・ これは"連帯債務者かどうか"、これが一番のポイントです。

結婚後の財産は全て夫婦共有と考えられますら、あなたのご両親が援助した計700万円は2人へのお金であって、これを丸々返してもらうことはできない。・・・当時のお金の貸し付けの証拠でもあれば… ですが」


「また、"両親からのお金"というのは本離婚協議に絡めるのではなく、また別の話し合いということになり原則除外されます」


「あ、あとお互いの資産や財産というのはどうでしょうか? 財産分与の義務もありますが…」



私「いえ、財産といったものは、特に… 」



SK「そうですか。

あと、今回のように離婚原因が不明確でありますので調停をされたらいいかと思いますが。

通常、離婚調停を申し立てるのは"離婚したい側"ですから、ご主人に調停申し立てをしてもらったらいい」


「あと、調停になるのであれば、希望慰謝料300万円は難しい… というかほぼ不可能。

不倫ですら100~200万円は難しいと言われています。 

証拠もないんですよね?」



私「… はい 」



SK「あと、別居中とのことで既に2ヶ月経ってますね… 別居の成立は夫婦関係の破綻と見なされますので、もしこれ以後証拠を見つけたとしてもあまり有効ではありません」



SKは一方的にいろいろと話してはくれましたが、当時の私は突然の専門用語の数々になかなか心で納得しきれず「そうですか… 」と受け身で聞くだけになっていました。


対等に話すこともできず、ただただ自分が無力に感じました。




SK「他に何か質問は?」




矢継ぎ早に偉そうに話されて、もうこれ以上聞きたいことも分からなくなりました。


私「いえ、特に… 」


SK「はい、では税込5500円です。お支払は現金のみとなります」



初回法律相談は30分5500円と一律で決まっています。

時計を見るとまだ25分しか経っていませんでした。



お金を支払うと、SKは予め事務員が用意していた領収書を差し出し、「ではこれで」と言って席を立ちました。






・・・・・・弁護士って、、、

こんな感じなんだ、、、、、



何となく想像はついていたけど、依頼人の心に寄り添ってくれるなんてことはなく、事実を淡々と話す。余計な時間は使いたくない。


「結局一度も表情が変わらなかったな… 」


「この人はないわ… 」




何となく日本で弁護士相談がメジャーとならない理由が判った気がしました。



また、今回、弁護士に相談することで何か突破口があるんじゃないか… 

そんな淡い期待をしていただけに、少し… いやかなり落ち込んで帰ることとなりました。