GMOインターネット、金融事業から撤退 | 此木秀司のBlog

GMOインターネット、金融事業から撤退

とうとうこういう事態になってきましたね。


でも前から不思議だったんです。

IT企業の先鋒である、GMOや楽天の売上構成を見ていると、


金融事業の構成が極めて高い、そして

そこからの利益が全体の大きな部分を占めている、

これでも急成長が期待されるIT企業なんだろうかと。


もちろん株価は急成長を期待して、

PER数百倍と言うとんでもない価格となっているわけです。


*ちなみに、PERと言うのは株価がその企業の生み出す利益の

何倍になっているか、と言う指標で、通常10倍~20倍が標準的です。

それが数百倍と言うことは、単純に言って会社が10倍以上の利益を

上げることになる、と予想されていることになりますね。

(参考までにトヨタ自動車でも13倍程度です)


でも消費者金融やインターネット証券が将来そんなに成長するか、

と言えば誰が考えてもそこまで成長するとは思えませんね。


と言うことはIT=成長、と言うキーワードの元に、

本来それほど急成長の見込めない事業まで高く評価されていたことに

なります。


それがここに来て消費者金融の利息返還や証券マーケット不振による

損失拡大で炙り出されて来たわけです。

本業であるIT事業が成長していても、金融事業のマイナスが大きくて

全体で成長していないように見えてしまう。


成長を売り物にしてきたIT企業ですから、

これは大変なことですね。

したがって金融事業からの撤退が相次いでいるわけでしょう。


もちろんメッキ部分ははげてきているわけですから、

株価ももっと下がってくる可能性がありますね。

私はこのような動きをある程度想像していましたので、

手を出しませんでしたが、だいぶ火傷した人もいるのではないでしょうか。


これはある意味マーケットの自浄機能とも言えますね。

いくらメッキをしたところで、いつかは剥がれてしまう。

自分の得意分野を真面目に、地道に、成長させていく、

本当に基本ですが、それがあるべき姿、そして

一番近道だと思っています。