正義と許し | 幸福実現党 こうの一郎オフィシャルブログ

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 映画「君のまなざし」が上映されています。宗教的な映画であり、人生そのものを考えさせられる映画です。今回は映画の内容から「正義と許し」について考えてみたいと思います。

 

 

ストーリー

 主人公の3人(健太、朝飛、あかり)が夏休みペンションのアルバイト中に起こる出来事です。1000年間護っていたこの世とあの世の門の結界が崩れ、鬼(悪魔)が地上に徘徊する危機を防ぐ物語です。3人の過去の転生が今回の事件を解く鍵となります。思わぬ展開が何回もあり、不思議な世界へと導かれます。その中で朝日の過去の人生の道円が悪魔となり、現在と続きます。それを健太こと光健が正義と許しによって回心させます。(内容は超簡略化しています)

 

道円が鬼になった理由

 もし愛する人を護れず殺されたとしたら、どのような感情が沸くでしょうか。復讐したいを思うのが人情です。道円は光健と一緒に平安時代孤児や訳ありの子供たちの面倒をみていました。時の権力者の身内(藤原兼保)との事件があり、道円に殺されかけた藤原兼保を光武が助けます。しかし、助けた藤原兼保により子供たちが皆殺されます。それを知った道円は子供たちを殺した鬼(藤原兼保)たちを成敗(復讐)にいき、自らが鬼と化してしまいます。現世の朝飛も自殺をして霊となり鬼と化して、厳しい父親に次元の壁の門を壊して復讐しようとします。

 

道円を許す光武

 1000年前、鬼となった道円を光健はあかりの過去世「天宮の巫女」の力を借り、破邪顕正して門の中へ封印してしまいます。現世の健太は鬼となっている朝飛を諭し、救います。そのとき道円が鬼になったきっかけの殺された子供たちの魂が朝飛を救うために現れ、鬼になる前の道円を思い出させます。もともとは心優しい道円です。道円自身も鬼の心と戦いながら、健太の導きで反省して、回心します。鬼の心を捨て、本来の道円(朝飛)に戻り、天国へと導かれます。

 

正義と悪

 正義とはいう言葉の裏には、悪という存在があります。そして正義とは一般的には悪と戦い、悪を粉砕することが正義です。しかし悪とは初めから存在していたわけでなく、悪になるにはそれなりに理由があります。道円のように愛する子供たちを殺させ、神を信じていたにもかかわらず、神が助けなかったことに対して不信となり、自ら神になり、鬼たちを退治するとして自らが鬼となりました。

 

反省と許し

 1000年前は、光健(健太の過去世)は門が開くと地上が鬼たちに満たされるため、友人の道円(朝飛の過去世)を神剣と霊力により門の奥に封印します。しかし、現世では友人の朝飛(道円の生まれ変わり)と戦い、子供たちの霊の助けとあかりの霊力と協力して朝飛を反省(回心)させ天国へと導きます。

 

 『どんなときでも神様は見捨てない。反省して心を入れ替えたなら許される』もともと心優しい朝飛(道円)です。反省して回心の涙を流し、心がきれいになったとき、過去の罪が許され、天国へと導かれるシーンは圧巻です。

 

霊的人生感と転生輪廻

 映画の前半に朝飛は車に飛び込んで死にます。朝飛を轢いた夏希(手塚理美)は若い人を轢いて殺したことを後悔して、病気になって死亡します。そのまま成仏できずに迷っているところをあかりによって成仏します。そのときあかりから転生輪廻のことを教えられます。

 

 人は何度も生まれ変わり、そのたびに罪を起こしながらも許されていることを諭します。人間の存在を神の子として温かく見守っている神様がいます。どのようなときでも見守り、罪を犯して鬼となった朝飛のように反省して回心して天国に還ることをじっと待っている存在がいるという霊的人生感を持つ必要があります。

 

 あかりのセリフに「今回の人生が終わったということ。また次の人生で頑張って・・・」という意味を夏希に語ります。たとえどのような罪を犯してもまた次の人生で取り返せること、人生は何度もやり直せるという霊的真実があります。

 

 もし罪の意識で自分を責め続けている人や他人を許せない人はぜひ「君のまなざし」を観ていただきたいと思います。新しい運命の歯車が回ることを切に願っています。

 

ファーストランは6月16日(金)まであります。