おはようございます。
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昔の日本の森林事情
昔の日本は,決して森林が豊富な国ではなかった時代があります。平安時代や奈良時代は森林が減少する時代でした。
それは、今と違って、鉄筋やコンクリートがなく、木材が巨大建築物の資材になったり、また農地が増えると森林が減る関係にもなっていました。
燃料として木材が使われていました。江戸時代では近隣の山がすべて禿山になったと言う記録もあります。
明治時代の森林事情
ようやく明治時代になって、西洋の緑化技術や森林経営理論が入ってきて、森林の減少がなくなりました。
北海道や近隣諸国から木材を輸入できることも本土の森林を護ることにつながりました。
明治初期の全国の植生図では、全国で広大な草原が広がっていたと言う記録があります。又、森があっても現在とは全く違う疎林のケースも多かったのが現状です。
幾つかの戦争があり、乱伐もおこなわれ、禿山が増えていきました。
日本の森林の現状
そのなかで、国土を短期間で緑にしたのは、林業でした。特に大東亜戦争後に大造林が行われました。
現在では,日本の森林率は67%に達しています。アマゾンを超え、ブラジルと同等の高い森林率です。
日本が木材を輸入しているアメリカやカナダなどは森林率は30%~40%です。もちろん国土面積が違いますから,一概には比較できません。
重要なのは、日本の森林率が高まったのは近年であるということです。
このことは、日本の林業においては、資源はたくさんあるというです。林業には可能性があるということではないでしょうか。
次回は日本の林業の成功・失敗を考えてみます。