【イスタンブール時事】トルコの黒海沿岸シノップに原発4基を建設する計画をめぐり、日本・フランスの企業連合とトルコ政府は29日、商業契約の交渉を終了し、実質的に合意した。今後、トルコ国会の承認を経て正式に契約を締結する。(時事通信)
原子力発電技術世界一の日本としては、いいニュースです。福島原発事故があっても、日本の技術は世界でも高く評価されています。また、安倍首相になってから、9カ国で日本の原子力技術の協力を求められています。世界の原発の炉心の8割は日本製鋼所がかかわっています。
気になるのが、自民党だった小泉元首相の発言です。今朝の産経新聞では「小泉氏と社民『脱原発』一致」と題し、社民党吉田党首と又市幹事長に挟まれた小泉氏の写真が掲載されていました。
小泉氏の主張は「もう日本では原発は無理だ。世論を変えることで政府は脱原発に向けた政治決断ができる。主張を続けていきた」「それぞれの政党が努力すべきだ」
今、世界の主要国は原発推進です。世界中で432基の原発が稼動し、70基が建設中、国際エネルギー機関(IAEA)によると、2035年には4兆3660億キロワットの発電量となり、1990年の2倍になると予想されています。
各国の建設予定(現状→2030年)
アメリカ100→127、ロシア39→89、英国16→29、フランス58→61、カナダ19→24、インド20→84、ベトナム0→10、韓国23→30、そして中国17→224
脱原発を進めるドイツでは、再生可能エネルギー導入のために、今年の家庭電気料は1990年の2倍になりました。日本も火力発電に伴う燃料費が3.6兆円増となります。各電力会社も電気料値上げが進んでいます。
エネルギー自給率4%の日本、今の段階ではコスト・発電量を含め原子力発電に変わるエネルギーはありません。しかも、世界情勢、特に中東が不安定です。もし、中東で戦争が起き、石油の輸入ががストップしたらどうするのでしょうか。
小泉元首相は本当に日本のエネルギー問題を考えて言っているのでしょうか。原発を止めた後の具体策があるのでしょうか。ただ止めることだけを主張している気がします。本当に日本のことを考えているとは思えない元首相の発言です。小泉進次郎氏の援護射撃で脱原発で言っているなら言語道断です。
福島原発事故の教訓を活かし、更なる安全な原子力発電を作り、世界に貢献できる日本になるべきです。日本、世界のために安倍首相には自信を持って原発再稼動を進めていただきたい。