平安からいったん移動してます(笑) | 風信子 

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 いらっしゃいませ。こちらは読書日記中心のサイトになります。本を好きな方が一時楽しんでくだされば嬉しいです。

  資料から物語まで、平安時代にどっぷりつかっていましたが、いったん別な世界へ移動してます(∀`*ゞ)エヘヘ

 

  日本初のイコン画家である山下りんの生涯を描いた『白光』とすっかりファンになってしまったフランシス・ハーディングの『嘘の木』です。

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  イコンは東方正教会の聖画のことです。山下りんはロシア正教の信徒だったそうです。明治維新の中でカトリックだけではなくロシア正教会が日本に入っていたことは知りませんでしたので驚きでした。あの時代に東京へ絵を学びに行かせた山下りんの母親も素晴らしい人だと思いますし、またそこからサンクトペテルブルクへ留学するりんの行動力も素晴らしい。(東方正教会が分かれてロシア正教会となっています。この辺りが理解できるとロシア文学が楽しく読めるはずなんですが、資料を読むのが進まないです。特に『カラマーゾフの兄弟』では必須だと私は思ってます)
  今も女性の多くはいろんなことに縛られて自由に羽ばたくことができない人が多い中で『好き』をとうした彼女は凄いなぁと。

 

  ハーディングはやはり女の子の活躍を描くのがうまい作家ですよね。児童文学とは思えない作品です。そんなに多くの作品が翻訳されているわけではないのでゆっくりと追いかけていこうと思ってます。

 

  雅な世界も大好きなんですが、ずっと読んでいると他に手が伸びてしまって(浮気性)、明日は『火輪の翼』の発売予定日で楽しみにしてます。安史の乱の物語がこれで完結するそうなので。ワクワクしますね♪