昨日は配信での舞台刀剣乱舞の特報に驚かされて、頭ぐるぐる状態でございました。(題名が『禺伝 矛盾源氏物語』ですし、演ずるのが元タカラジェンヌの方々! チケット取るの大変そうだぁ)
そして、こちらの作品も次の舞台刀剣乱舞の時代と重なる時の物語でございます。
算術、数学……。答えが一つしかないから美しいと思う少女和子。彼女の楽しみは赤と黒の算木で算術をすること。
だが、この時代、算術は女子がする学問ではなかった。算術に夢中な娘を案じて、両親が出した策は宮中に早く出仕させようというものだった。
親の出仕をすれば算術し放題という言葉を信じだ和子。だが、そううまくいくわけもなく💦 算術が大好きな和子(宮中での名は吉備)の仕事は雑用から始まるのだった。
『平安算術がーる』 遠藤遼著
算木というものがあったのですね。改めて、日常生活の知識が足りないと思う私でございます。
吉備は算術は正しく使えば命を救うこともできる。答えが一つしかないから美しいと心から思っていることが尊いと思いつつ、読んでました。
勿論、女が知識を持つことは好まれていない時代です。(それゆえに清少納言も紫式部も嫌がらせを受けていたわけですし)
そんな中に殿方の学問である算術を得意とする吉備が現れたのですから、妬まれたり、その世間知らずなところなどで失敗をすることもあるのですが……。
ですが、好きなことに突き進んでいく彼女の姿はいじらしく、愛らしいと読み終えたときに思っていました。
夢中になれるものがある人は幸せだと私は思っています。(私はありすぎなんですけどね)
その知識で人を救うことが出来れば、それは才能という言葉では片づけることが出来ないと思うのです。
宮中は魔窟ですし、政治の思惑は男性だけではなく女性も巻き込んでいくものです。真っすぐな心根の吉備がこれからどのような活躍をするのか、とても楽しみな一冊でした。
で、話は変わりまして、えー、なんだか時代は一条帝時代という感じになってますね。刀剣乱舞の舞台もそうだし、小説も平安時代の作品が目につく感じです。大河も再来年は紫式部。(刀剣乱舞の舞台は来年なので、大河との関わりはないと思います)
たしかにこの時代はとても面白いんですよね。そう思うと舞台も楽しみですし、遠藤さんの数々のシリーズ作品も楽しみでなりません♪
これで大変なこともありますが、頑張れそうな気がします。とにかく来年の舞台のチケットが取れればいいなぁと思う私なのでした。