前置きしておきますが、これは私の個人的な考えになります。


PTAの外注化は非常に危険な考えだと思います。

現代のPTAは、学校の第2の財布、学校のお手伝いと化してます。


 PTAが忌み嫌われているのは知っての通り、強制加入、強制役員、強制労働(無償労働)、非会員差別などがあげられると思います。 


そこを金銭で解決しようという考えから生まれたのが外注化です。 

 しかし、そもそもPTAは学校のお手伝い係ではありません。学校の運営を補助する組織でもありません。 


 学校敷地内の管理(清掃や草取りなど)や、学校行事は公立であれば自治体が責任を持って行うべきことなのです。

 本来、教員で賄えないものを外注するのはPTAではなく自治体(学校設立者)であるべきなのです。

外注元が違います。

外注の元本も違います(私費ではなく公費であるべき) 


そもそも大勢の保護者の協力なくして行えない行事はするべきではありません。いろいろと手を広げ保護者の手助けなくしては開催できない状況になっているのが現実です。

手伝ってくれる保護者がいてくれると助かるな、、くらいでいいです。

 

この状況における責任は自治体です。

学校も困り事は自治体に相談すべきなのに、PTAにすがります。面倒な手続きもないですし、なんせタダですから。

だから第2の財布化するのです。 


教員の人員不足が騒がれていますが、限られた教員で行えるものに教育方法も変えるべきです。
「学校はお金がないから」「先生が大変だから」「いつもお世話になっているから」などお気持ちの問題ではないのです。
もっと深刻な問題なのです。 


 これは日本の子どもに対して支出してる教育費(税金)が少ないことが原因の一つと考えられます。

保護者は、税金を支払い子へ教育の義務を果たします。

 しかし、入学した学校でさらにPTAから金銭を徴収され、労働力として「子どものため」というという都合のいい名目で無償労働を強いられています。

金銭を支払うことで、この無償労働から解放されると喜んでいる保護者は気付いていないのです。 

 

 よく非会員はフリーライダーだと差別されますが、これは大きな間違いです。

フリーライダーは自治体・学校なのです。 

なぜ保護者は学校教育に税金とは別の金銭(外注費)を支払わなければならないのか。

学校は、PTA(保護者)に無償の労働力を要求する。


PTAは、保護者から徴収した金銭を使い、学校教育に必要な労働力を外注する。 


これは決してウィンウィンな関係ではありません。 

一度外注し始めると、学校からの要求はどんどんエスカレートし私費負担増加が予測されます。


これは日本の教育の破綻を意味すると思います。 

 外注化はPTAの問題解決にはなりませんし、学校の都合のいい組織となるだけでしょう。 


PTAは外注化を考慮するのではなく、自治体と交渉し学校が第二の財布を頼ることなく運営できるよう訴えることが本来の仕事ではないか。


長々書きましたが、以上のことよりPTAの外注化は非常に危険であると言えます。