会員と非会員は、よく揉めます。

実際、会員VS 非会員なのか、会員VS 会員なのか分かりませんが…


きっかけ

SNSをしていると、PTAについて間違った思考を持っている方をチラホラ見かけます。

そこで間違いを指摘される場面において、よく言い合いになります。最終的にはどちらかがブロックし、お互い影で言い合いし続けてる状況。

イライラするだけで何も前進はありません。

なぜこんなに話が通じないのか、その原因は一つではないはずという推測のもと、ちょっと分析してみました。


(1)知識の違い

PTAとは何か、目的、理念、法律、問題点などを理解している方は、どうやって知識を得たのでしょうか。

大半の方は、ご自身で自発的に学ばれたものと推測されます。

なぜなら、誰も教えてくれないからです。


PTAの加入説明会の時、役員になった時、市Pなどの外部の勉強会、などなど…

いくらでも機会はあるはずなのに、誰も説明してくれません。

現役役員も説明を受けたことがないから教えることができないのです。


ではどうしているのかというと、

自分の子どもの頃の記憶、社会的に話題になったこと、周囲の人からの情報、SNS、それらを総合して

『独自の知識』として落とし込んでいるのです。

さらには、自身の学校やPTAがどれだけ違法行為をしていようと、その『独自の知識』とマッチしていた場合、それがその人にとっての答え合わせとなり、それが『正しい知識』と再認識されます。


加えて学校という組織は、一般的に保護者(市民)の信頼性が高く、学校の行いは正しいという思い込みから、正常性バイアスが働くことも相まり

『独自の知識』=『正しい知識』

としてインプットされます。


これは、会員だから知識が少ないとか、非会員だから知識があるとか、そういうことが言いたいわけではなく、会員でも何とかPTAを変えたくて学ぶ人もいますし、逆にとにかく役員したくない一心で非会員になりPTAを拒絶している人もいるでしょう。


自発的に知識を得る人とそうでない人は、どこで差がでるかというと、

・実際に自分に困り事が生じた時

・学校やPTAの行為に対しておかしいなと気づいた時

に、どうしたらいいか解決策を考えようとしたかどうかだと思います。


学校はもちろんのこと、学校内で会費を徴収して活動できる団体。

それはすべて法的根拠に基づいて運営されています。

『知らなかった』では、まかり通りません。

関わっている限り最低限理解するべきことです。

独自の知識は大抵、何の根拠(法律無視)もないことが多く、前例踏襲を優先されがちです。

また、他人を虐げたり強制したりする行為は、強要、脅迫、人権侵害と様々な法律に抵触するにも関わらず『正常性バイアス』から異常性に気づかず当たり前のことかのように行われる。

本当に恐ろしい限りです。


以上のことより、自発的に学んだ人と、『独自の知識』=『正しい知識』と認識している人とでは、議論が成り立つわけがありません。

最初から認識が違いますから。


よって揉めるのです。


(2)満足・納得度の違い

自身の一番身近にあるPTAがどういった組織であるか、例えば

・非会員が多数いるPTA

・完全任意で平穏なPTA

・少しずつ変わってきているPTA

・解散してPTAがない

・非会員がいない(もしくはほぼ100%の加入率)PTA

・加入して当たり前のPTA

・差別当たり前のPTA

・加入届がないPTA

など…


一律に同じ組織はなく、多種多様(本当は任意なのですが…)だと思います。

そのPTAの環境において、それが自分にとって満足しているか、していないか。また、運営に納得しているか、していないに揉める原因が隠されていると思っています。


PTAの運営方法に関係なく、PTAに満足、または納得していた場合、

『自分の知識は正しい』と思いがちです。

そういった環境下では、エコーチェンバー現象(閉鎖的空間内でのコミュニケーションを繰り返すことによって特定の信念が強化されてしまう現象)により『自分の知識は正しい』を加速させます。


ここで問題なのが、強制・違法PTAの場合です。このようなPTAに満足していた場合、間違った知識が正しい知識として再認識されます。

エコーチェンバー現象も相まり、この知識が常識化します。

一度付いた常識(本人にとっての)は、なかなか変えることはできません。


よって、間違った知識が常識化してしまった方と、正しい知識を持った方とではお互いの言い分が異なりますので揉めます。


(3)お金

お金は、家族間でも揉めるのに他人と揉めないわけがありません。

PTAが支援対象(子ども)に何かを配布という行為が一番揉めるようです。


なぜなら、それは会員が『負担の偏り』を感じているからです。

では、その負担とは何か。


まずは、保護者とその子どもは切り離して考えてみます。世帯ごとではありません。

こんなイメージです。


    すべての子どもたち

   ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑

   会員 会員 会員 会員

   会員 会員 会員 会員


PTAはボランティア組織です。

ボランティアをするということは、する側が多少なりとも負担が生じるのは当たり前です。

それを不公平と言うのはおかしな話です。


会員の皆さんは、一定の負担が生じることを了承した上で加入しているものと理解しています。


よって、『負担の偏り』はあって当たり前なのです。


集めた会費から購入したものは、自分の支払ったお金で購入したと思われがちですが違います。

あなたのお金ではありません。

PTAのお金です。

税金も払ったらあなたのお金ではないのと同じです。国のお金になります。


PTAは、会員サービス団体でもなく、会費還元型の団体でもありませんから、子が配布物をもらってきても、それは自分の支出した会費が戻ってきたわけではなく、PTAの資金から配布されたものだと理解しましょう。

何度も言いますが、ボランティアですので見返りはありませんし、求めることもできません。


しかし、だからといって文句を言わずに配布しろと言っているわけではなく、

同じコミュニティーの中において、会員と非会員が混在する組織が、中間業者のように学校と保護者の間に入り、その会費から購入したものを学校が配布している構図、この複雑なシステムこそが諸悪の根元なのです。


だから、揉めるのです。


配布物に関してはお金が絡むので、PTAは関与せず必要ものであれば学校が各家庭から費用を徴収、購入して配布する形が一番丸く収まると思います。


さらには、学校が公費として支出すべきもの(学校運営に必要なもの)を私費に転嫁している現状も即座に是正すべきことです。

これは完全に学校がフリーライダーしている構図ですね。


会費の性質を理解すること、集めたお金の使い方を見直すことが大事だと思います。

お金は一番揉めますからね。


(4)感情論

『非会員は金を出さずにズルい』

『金出してないんだから感謝しろ』

『申し訳ないと思わないのか』

『子どもがかわいそう』

『かわいそうだからあげてあげてる』


これみんな個人的主観から述べている感情論です。個人の感想です。


PTAに対して間違った知識をお持ちの方に、

『違いますよ、こういった根拠でこうですよ』

と伝えても、感情論で話す方は主観的感情や詭弁を使って話すため議論になりません。

感情論の方は、周りの意見や建設的な見解よりも自分が感じた主観を大切にするため、言い合いになりがちです。


PTAによくある、

①『私も役員やって大変だったのだから、あなたもやるべきよ。あなただけ楽するなんて許せない』


②『非会員は会費も払わずプレゼント受け取ってズルい。非会員は実費にすべき』

という心境。


 これは典型的なスパイト行動と言われるものです。他人が得をするのが許せず、自分が損をしているからお前も損をすべきだというloseloseを指向する構造を持っています。こういう考え方をしてしまうのは日本人に多いようです。


①は、自分が大変だったからといって、他人も同じ苦労をしていい理由にはなりません。自他境界が曖昧になっています。

自分の気持ちを優先してしまい、強制されたことへの不満は二の次になっています。


②は、非会員だから払っていないだけであり、プレゼントはPTAの判断で配布しています。PTAの行為に対して、無関係の非会員を非難するのは間違っています。また知識不足から実費支払いが可能だと思いこんでいます。

自分の気持ちを優先し、負担の偏りに対する怒りの矛先が非会員に向けられています。

「ズルい」は自己犠牲を強要されている人が感じやすい感情であるとされていますが、強要されていることへの不満は二の次になっています。


このように、自身の主観的感情を大切にするあまり攻撃しやすい身近なものに対して感情的になり、結果として問題の本質に気付くことができない。

これは、とてももったいないことだと思います。

自身が感情論になっていること自体、気づいていないことも多いので、自分の言論を振り返るのも大事だと思います。


論理的思考の人と感情的思考の人とでは、合理的議論は成り立ちません。


だから、揉めるのです。


(5)指摘を受け取る側の技量

人間は誰しも、他人から否定されることは好みません。

例えば、Aさんが

『この部分が違いますよ』

『このやり方ダメですよ』

『あなたは間違っていますよ』

と言う。


それに対し、Bさんが

『何言ってんだお前は』

と立腹してムキになって反論する場面があったとします。


今回の表題でよくあるパターンです。


Aさんは、ただ間違いの部分を指摘しただけのに対し、Bさんは怒っている。

Aさんは、なぜそこまで反論されるのか分からない。正しいことを教えただけなのに、と。 

一方Bさんの方は、正しいと思っていた知識を指摘されただけでなく、自分の環境(テリトリー)や人格、Bさんの今までの行いを否定されたと受け取っている可能性があります。

指摘の方法にもよりますが、受け取る側(相手)の技量や性格にもよります。

こういった傾向は、自己肯定感が低い方に多いようです。ネガティブなことを言われると、自身を否定されたと思い過剰な反応をしてしまうため、論理的に議論を進めることができません。


よって、揉めます。



以上(1)~(5)より、

揉める原因しかないということが分かりました。

これが複雑に絡み合って揉めるのだなと推測されます。



おわり