続きです

 
ダンスパーティーの夜
 
みんなおしゃれをして来ていた
 
 
わたしは違う男の子といた
 
 
大好きな彼も来ていた
 
 
わたしとすれ違った
 
 
 
わたしはあのときの
 
彼の顔が忘れられない
 
 
 
つらそうな
 
悲しげな
 
今にも泣き出しそうな
 
 
 
その日
 
彼は会場で知り合った女の子と
 
 
 
そのまま付き合うことになった
 
 
その女の子が
 
わたしの友達の友達だったから
 
後日、たっぷりと2人の噂話を
 
聞くことになる
 
 
あのダンスパーティーの日に
 
 
猛烈にアプローチされたと聞いた
 
 
驚いた
 
 
彼は本来そういうタイプではない
 
 
その後も2人の進展を
 
 
度々聞いた
 
 
聞きたくないけど
 
聞きたいような
 
 
 
 
 
 
胸が張り裂けそうだったけど
 
何も感じないようにしていた
 
これでいいんだと思った
 
 
わたしと付き合っても
 
未来はない
 
 
だから
 
他の女の子と結ばれた方が
 
彼にとっても幸せなんだ
 
本当のことを何も知られずに
 
彼と別れられて
 
良かった
 
そう思った
 
 
話を聞く度に胸が痛んだけど
 
 
聞きたくないと言えば
 
友達にもバレてしまうから
 
平気なフリをした
 
何も感じないようにした
 
バレなかった
 
 
彼と友達の友達の交際が
 
うまくいくように
 
応援さえした
 
 
 
みなさん!
 
おぼえてますか?
 
このときの感情麻痺
 
15年後に解凍されるんです
 
 
 
なかったことには
 
できないんですね〜
 
次は