少し前に盛り上がっていた大相撲春場所(大阪場所)のニュースから。
照ノ富士へのヤジ「モンゴル帰れ」を見出しに スポーツ報知に「ヘイトスピーチだ」と批判相次ぐ (The Huffington Post)
「祖国へ帰れ」はヘイトスピーチ 法務省が具体例示す (朝日新聞)
日本は、同一民族の割合が全人口の大多数(約95%以上)を占めるいわゆる"単一民族国家"です。多民族国家と比べると"人種的に"差別された経験のある人が少ないと思います。そういう意味では、日本は人種差別への意識は低いのかもしれません。
僕はヨーロッパで暮らしていた頃、人種差別的な言葉を掛けられたりネタにされて、嫌な思いをしました。また、欧州のサッカースタジアムでは、普通に生活してたら聞くことのない差別用語が飛び交っていました。照ノ富士へのヤジもスポーツの現場ならではのもの。なかなか日常では言われないことです。
スポーツファンのヤジはありかナシか?
先日、日本テレビで放送された「ナカイの窓」は、「セ・リーグを語ろうSP」という野球好き芸能人が集まる内容でした。阪神タイガースファン代表として登場した陣内智則さんが、シーツという元阪神の外国人選手に対するヤジを披露していたのでご紹介します。
シーツ選手が活躍しなかった時は「コラ!シーツ!天気のいい日に干したろか!」
逆に活躍した時は「俺たちを包んでくれ〜!」というヤジが飛んでたとのこと。
この話で陣内さんは笑いを取っていました。
何が言いたいのかというと、こんな感じで基本的にスポーツのヤジの大半には悪意がないということです。これが差別的な発言だとしても、同様に悪意のないものが殆どだと思います。しかし、悪意の有無など関係なく差別は差別。ダメなものはダメなんです。
大多数が"人種的に"差別をされたことのない日本人だからこそ、酷い差別発言を無意識にしてしまうのかもしれません。様々なスポーツの現場で、人種差別を無くすために情報を発信していく必要があると感じました。