6月になり、アジサイが見頃となりました。

ピンク、紫、青系の色が好きなので、

道端のアジサイについ目がいってしまいます。

梅雨は、鬱陶しい気分になりがちですが、

アジサイには雨が似合うので、雨の日もまた良し。

 

『出セイカツ記 衣食住という不安からの逃避行』

 ワクサカソウヘイ著

 

   

 

考えてみると、生活するって心配なことが多い。

生命を維持するには、衣食住が整ってないとダメでしょ。

整えるにはお金が必要だし。

 

この心配と対峙するために、筆者は実験をするのです。

食べないで、いつまで生きていられるのかとか、

どうやったら元手をかけずに、お金を得られるのかとか。

対峙のしかたの方向性が、ちょっとおかしいので、

心配になってしまいますが、なんとかなります。

で、なぜ、なんとかなるのかが、これまた不思議。

 

筆者は、イベントに出店し、石を売ろうとします。

石は、そこら辺の河原で拾ってきた、ただの石です。

筆者が気に入っただけの、ただの石です。

「ただの石」って、二回も言っちゃったよ。

でも、もう一度言いたい。ただの石なんです。

 

それを一個100円で売る。

って、ばか言っちゃいけないよ。

売れるわけないじゃん。

世の中、そんな甘くないんだよー。

 

……いや、売れたし、それも結構な数。

ただの石でも金になる。

私の常識を、早くアップデートしなければ。

 

なにをどうやっても生きていける。

無職の私には、この本が福音書のように思えるのでした。