北風VS太陽。

今日の東京は、北風が勝利しました。

まあ、寒かった(T_T)

乾燥している上に、冷たいだなんて、

コンタクトは乾いて痛いし、

常にうるおい不足の肌が、カッピカピ。

乾き切っています。心も?

 

『極楽征夷大将軍』 垣根涼介著

 

  

 

小説っていいよね~。

読み終えても、その時代に生きているような気がします。

室町時代を開いた足利尊氏、弟直義、足利家家宰の高師直。

日本史の教科書で、名前は知っていたけど、

教科書以上のことは全然知らない。

 

尊氏は、知略のある勇猛果敢な武士だと思ってました。

垣根さんは全く違う人物に描いています。

むしろ中身が軽い人。なーんも考えてない人。

だから、神輿に担ぎやすいワケであります。

しかし尊氏の凄さは、世間の波が読めること。

時局がどう動くのかが分かれば、

そのちょっと先を読んで、手を打てばいい。

戦が上手いわけだ。

でも、本人には戦う気がないのも面白いところ。

 

反対に尊氏を支える直義は、策略家。

といっても、自分のためではなく、

兄のために策略を巡らす。

まあ、よくそんな手を思い付くなと感心します。

こんなに頭が切れるのに、神輿には向いてないみたい。

神輿は中身がないほうがいいのかも。

 

かなりの長編なのですが、人物描写が気持ちよく、

ワクワクしながら読みましたし、

教科書に書かれていることしか知らなかったこの時代が、

生き生きと色づきました。

 

あー、しかし、後醍醐天皇ってなんなの?!

本当、ウザいわー。

この思いも胸に渦巻いています。