おや? 7月の最終日ではないですか!

母のことや、この暑さで、7月をどう過ごしてきたか、

あまり記憶がない、ははは(ToT)

 

本当に暑い。

国連事務総長が「地球沸騰化」と言ったそうですが、

さもありなん。

世界各地で異常な暑さのようです。

暑いときは、怪談です。幽霊です。

 

  

 

『踏切の幽霊』 高野和明著

 

本当は、怪談嫌いです。怖いから。

でも、幽霊話だけじゃないと聞いて、

勇気を出して、読みました。

 

はじめは怪談。中は推理。最後は怪談。

という感じで、とても楽しめました。

 

幽霊の身元(ってちょっとヘンですね)を

探るうちに、ある疑惑にたどり着く。

が、主人公はなかなか真実に近づけない。

作者の高野さん、うまいこと、話を引っ張る。

「作者、やるな、読ませやがるぜ。」

な感じで、ページをめくる手が止まらない。

 

幽霊は、この世に思いが残って、

あの世に行けない、なんて聞いたことがあります。

いるべき場所に行けないのは、気の毒。

どんな幽霊にも、執着を手放して、

いるべき場所に行って、心穏やかでいてほしい。

(幽霊に会ったら怖いから、成仏してほしいという、

身勝手な理由もあります(^^;)

 

力のない者が、圧倒的な力を持つ者に踏みつけにされる。

世間からの助けもなく、傷ついたまま忘れ去られる。

戦うすべなど、もちろんない。

めちゃくちゃ悔しい!

 

という時には、合理的に説明できない不思議な力が

働いてもいいなって思います。

あの幽霊は、無事、あの世に行けたのかなあ。

 

高野さんの『13階段』、『ジェノサイド』も面白かったです。

お時間ありましたら、是非、読んでみてください。