今日は父の日なんですね。

私の父も、夫の父も、しばらく前に亡くなっているので、

どうも父の日は忘れがち。

ただ、生きてた頃の父の日を思い出そうにも、

ぼんやりしたものしか出でこない。

プレゼントをしても、あまり反応がなかったように思う。

父が欲しいものを、あげなかったのかなあ。

う~ん…。

あちらの世界に行ったら、聞いてみるか。

 

『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下』 アンディー・ウィアー著

 

   

 

翻訳者さんが、なるべく予備知識なしで読んでほしいと

書いていたので、ネタバレしないように頑張ります(^^;

 

SFです。

主人公グレースは、地球を救うため宇宙に旅立ちます。

といっても、宇宙戦艦ヤマト的な悲壮感や勇壮感はありません。

明るい雰囲気が漂っています。

かなり絶望的な状況ながらも、

やれることはやろうとする、グレースの前向きな姿勢が、

そういう雰囲気にさせているのかもしれません。

 

ミッションの途中で、ロッキーとバディ(相棒)となります。

ロッキーについては、読んで楽しんでくださいませ。

ひとつ言っておくと、グレースより純粋で前向き。

ふたりで課題に取り組んでいくのが、いい。

「がんばれー。絶対、うまくいくよ!」

心の中で、大きな声援を送りながら、読みました。

 

他の登場人物としては、

プロジェクトの責任者、ストラットがよかった。

采配の仕方が痺れます。

ストラットのその後、気になるなあ。

 

「ええ話やん。」

読後に思わずつぶやいてしまう、そんな小説です。