今日はいいお天気で、うれしい。

梅雨に入ったら、晴れの日が恋しくなるだろうなあ。

 

『レッドクローバー』 まさきとしか著

 

   

 

クローバーっていうと初夏のイメージ。

爽やかとか、幸せって感じ。

そこへいくと、赤のクローバーは不気味。

 

ヒ素で無差別殺人事件が起こります。

犯人は、以前にあったヒ素事件に興味を持っています。

果たして、犯人の真の動機は何なのか?

元新聞記者の勝木が探っていきます。

 

話の中心は、

赤井三葉(=レッドクローバー)。

不気味な女の子です。

ネグレクトされて育った彼女は、

大人を馬鹿にしている。

というか、人を信じてない。

悪魔のように、イヤな言葉を囁きます。

ここら辺までは、ホラー的な感じ。

 

ヒ素事件、ネグレクト、練炭自殺、貧困、

閉鎖的なコニュニティー、母娘の関係。

いろんな話題が盛られて、謎が深まっていきます。

最後があんな展開になるとは…。

 

不思議なことに、

他者への呪詛は、ブーメランのように自分に返ってくる。

このことを、よくよく覚えておきたくなる話でした。