ダイハツ・タントのヘッドカバーオイル漏れ修理 | 近藤自動車整備工場のブログ

近藤自動車整備工場のブログ

加須市にある自動車屋さんです。
新車・中古車販売、車検、整備、鈑金など車の事はお任せ下さい。
工場長が日々の整備ネタなどをご紹介!

ダイハツ タントカスタム(L350S) 平成18年式 走行距離99000km


タイミングベルト交換で入庫しましたダイハツ・タントカスタム。特にオイル漏れがあった訳ではありませんでしたが、お客様のご要望でヘッドカバーのパッキンを交換して欲しいとの事でしてが、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、このエンジンのヘッドカバーのパッキンの部品供給が不十分なのです。


どういう事かと言いますと、ヘッドカバー外周のパッキンは通常通り供給はあります。しかし、スパークプラグの穴のパッキンがヘッドカバーの構造上の問題で、供給設定が無いのです。ヘッドカバーのオイル漏れがあった場合はヘッドカバーASSY交換となりカバーの部品代が23200円(税別)と出費が大きくなります。


そこで違う車種に設定されていたプラグシールを流用して、修理していく事にしました。本来の修理とは異なりますので整備保証はお付けする事が出来ませんが、過去にも何度か実施して異常は起きた事がありません。お客様からも了承いただき実施していきます。



外したヘッドカバー。プラグホールにパッキンらしき物があるのが見えますが、手前にプラスチックのカバーに覆われて外す事が出来ません。



しかしこのカバーを丁寧にこじってあげると、簡単に剥がれます。元々接着剤で貼り付けたある様です。



それからプラグシールを外していきます。



プラグシールが外れました。



外れたプラグシール。流石に14年経過している車なので、硬化していました。




ダイハツ純正番号は90044-80571
今回は大野ゴム製の部品を使用します。




もちろん外周のパッキンも交換します。



新品のプラグシールを組み付けました。




そして外したこのカバーを接着していきます。溝があるので接着剤を塗布していきます。



一日押さえて硬化させて、復元して完成です。



作業完成してから3ヶ月、再点検したところ無事に漏れはありませんでした。

お客様も大変満足しておりました。