大変ご無沙汰となってしまい、日頃より楽しみにしている皆様には誠に申し訳ございませんでした。
おかげさまで多くのお客様が当社をご利用頂きまして誠に感謝致とともに、ブログの投稿が途絶えてしまいお詫び申し上げます。
こちらの三菱デリカスペースギア(PD6W) 平成18年式 走行距離126000km
タイミングベルト交換一式とオイル漏れ修理のご依頼で、川口からお越し下さいました。
何度も当ブログでも紹介していますが、スペギの整備性はとにかく悪い！
邪魔な部品を外してスペースを確保していきます。
冷却水を抜いてラジエーターを外します。
カウルパネル、ワイパーリンク＆モーター一式を外して、サージタンクを外していきます。
これでスパークプラグが外せるようになります。
外したサージタンク
タイミングベルトカバーを外して、タイミングベルトが出てきました。
水廻りのパイプやインマニ、デリバリパイプを外しました。
外したインマニ(後ほど洗浄します)
外したデリバリパイプ＆インジェクター
ヘッドカバー周辺はオイル漏れにより汚れています。
プラグホール内にもオイルが漏れいます。
外したプラグコード
漏れたオイルでプラグコードの一部が膨張しています。こちらは新品に交換します。
タイミングベルトや各スプロケットを外します。
EGRのパイプが固着して全く外れません
パイプを切断して取り外します。
やっとヘッドカバーが外れました。
ヘッドカバー内はとても綺麗でしたので、オイル管理が良かったと思われます。
ヘッドカバーのガスケットは硬化してカバーに溶着していて、剥がすが困難なので新品に交換します。
カムエンドキャップからもオイル漏れがありましたので、Oリングを交換します。
左右カムシャフトのオイルシールも交換
フロントクランクシャフトオイルシールも交換
新品のオイルシール
丁寧にオイルシールを組み付けます。
クランクシャフトのスプロケが錆びにより固着していたので、対策品のスプロケに交換します。
対策品のスプロケ
ウォーターポンプも交換します。
デリバリーパイプを分解して清掃していきます。
外したインジェクターも清掃してシール類も新品に交換します。
EGRパイプも新品に交換です。
ヘッドカバーを取り付け。
スパークプラグはNGKのプレミアムRXに交換
プラグコードも新品に交換
外したタイミングベルト
新品のタイミングベルト
テンショナー類も一式交換
クランクシャフトのセンタボルトは新タイプに交換
補機ベルトのプーリ類も交換します
サーモスタットも交換
ラジエーターホースや水廻りのホースも一通り交換します。
スロットルバルブも洗浄します。
アイドルスピードコントロールバルブも外して清掃します。ここが汚れるとアイドリングが不安定になります。
組み付けて復元していきます。
ラジエーターリザーブタンクは液量が分かりにくい程黄ばみ脆くなっているので、お客様持ち込みで交換します。
エアコンのダクトも劣化で朽ちていましたので、お客様持ち込みで交換します。
補機ベルト3本も交換します。
ラジエーターを外していたので、ついでにATホースも交換し、ATオイルパンを開けて洗浄及びATF交換も実施。
新品のATホース
エキゾーストパイプをずらしてオイルパンを外すスペースを作ります。
オイルパンをオープン
フィルターを外します
オイルパン内部のマグネットには鉄粉がびっしり付着
オイルパンを綺麗に洗浄
新品のフィルター
フィルター取り付け
オイルパン復元
ATFの圧送交換とトルコンクリーニング
抜き取ったATF
新品のATF
そしてステアリングラックブーツとタイロッドエンドブーツが切れていましたので、お客様持ち込みでラックブーツとタイロッドエンドを交換します。
全て復元して最終チェックを実際。異常が無い事を確認してお引き渡しとなります。
繁忙期という事もあり、お預かりしてから2ヶ月強掛かってしまいました
現在、重整備は順番待ちとなっており、ご依頼の際は余裕を持ってのご予約をお願いしております。
年数の経過しているお車は腐食や固着等で簡単な作業でもスムーズに進まない場合もあり、ご覧の様に一つ一つの作業を慎重かつ丁寧に作業をしておりますので、お急ぎの方はご遠慮願います。