初! 1人怪談ロケのときの出来事


ひと回り以上前の5月の満月の日


夜な夜な行われた怪談ロケ


スタッフさんの車で連れていかれた先は


某都内の有名霊園


ここで百物語モドキをするというものでした


演者1人では人数が足らないのでスタッフさん2人も入れて3人で話をしていくスタイル


1人が話し終えたら懐中電灯とカメラを持って


10mほど離れた場所に置いてある100円を取って戻ってくる


そしてまた次の人が怪談を話す


そんな感じで行っていきました


1周目は特に何もなく終え


2週目の自分の番になっておかしい物が置かれてることに気がつきます


100円玉が置いてある場所に

さっきまではなかったタンポポの綿毛がごっそりと置かれている


気味が悪いものの、これくらいなら前に話したスタッフさんが見映えをよくするために仕掛けをしたのかもしれない


そう思い聞かせていたのですが


3週目の自分の番


怪談を話して10m先に行くだけなのに


さっきの奇妙なタンポポの綿毛の件のせいで足がすくみます驚き


どうにか100円玉を取った瞬間



バサバサバサッ!!!


目の前にあった大きな松の木に何かが落ちたような大きな音がして


恐怖のあまり全総力で逃げますえーんえーんえーん


逃げた先にスタッフさんが2人ともいて、のんびりと談笑してたので2人の仕掛けでもない


あったことを説明すると


スタッフさんは私が持っていたビデオカメラを確認


松の木が揺れる画像もはっきりと映っていて


私の叫び声も聞こえる


その中で…


もう一つ別の音が聞こえます


再生しなおして聞いてみると小さめの音で


「だきてえ…」


という掠れた男の声


取れ高に喜ぶスタッフさんに対しニコニコニコニコ


死ぬほど帰りたい私魂が抜ける魂が抜ける魂が抜ける


塩をふりかけて!

塩を舐めて!!


軽く対処はしたものの!!


気持ち悪いことこの上ない!!!


のちにスタッフさんから聞いたところ


色情霊だね!


いいの撮れたよ👍


と褒められました真顔真顔真顔


……嬉しくない凝視


そんなことがあった満月の夜でした星空