【166冊目の面白い本】 『本能の力』 戸塚宏

続きです。(前の記事1/2



戸塚ヨットスクールでの生活は、6時起床、食事や掃除、計算問題やヨットの訓練、
16時には海からあがり、書道や読書、22時に消灯、規則正しい生活でございます。


なぜヨットスクールなのか。本能は「快を求め、不快を避ける」
死の恐怖が最も不快であり、そのために海でトレーニングしているとのこと。
不快を取り除こうと行動を起こすことが進歩である、と。


しかし、今はもう体罰を禁止したらしい。
その結果、3ヶ月で卒業だったものが、1年に延びたとのこと。


精神は3要素から「知」「情」「意」。これの元はカントでしょうか。
試験で負けたことを知る、くやしいという感情が生まれる、見返してやるという意志が生まれる。その先に進歩がある、と。

「褒めて伸ばせ」はナンセンス!虚栄心だけが強く、打たれ弱い人になる。
競争環境の下、悔しいという気持ちがその人を進歩させる。


己のいたらなさを知ることと、他者のすばらしさを知ること。
これが他者との行動がもたらす最も大きな効果。


たしかにそうでしょうねー。
自身を考えてみても、こいつぁやばいという先輩がいるから
なんとか自分も伸びようとする。


本能を鍛えよ、氏の考えである。
本能をつかさどるのは脳幹と大脳辺縁系とのこと。
今は理性をつかさどる大脳新皮質ばかりに目が行き、本来鍛えられるべき脳幹が
うまく働かずに起こる問題が「情緒障害」であるとしている。
最も重要な氏の「脳幹論」についてはまだ自分の中ではよくわからない。


相当な批判を受けていた、いるようだけれども、
少なくとも言葉でいって聞かせることができないような人間を更正してきたという事実、その経験をした人が放つ強い言葉、何かあるのだろうと感じます。

別の本も読んでみたいと思っております。



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 発行年月 2009年01月

 クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書) 』 ←Amazonはこちら

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【165冊目の面白い本】 『クラウド・コンピューティング』 西田宗千佳


【本の内容】
「世界にコンピューターは、5台あればいい」プログラムもデータも、すべてをネットの雲(クラウド)で処理する新しいコンピューティング。ウェブ2.0も乗り越え、既存メディアやビジネスの前提を覆すそのインパクトを、気鋭のジャーナリストが活写する。


【著者について】
西田 宗千佳(ニシダ ムネチカ)
1971年福井県生まれのフリージャーナリスト。得意ジャンルは、デジタルAV・家電・パソコン・ネットワーク関連など「電気かデータが流れもの全般」。主要新聞、週刊誌、ビジネス誌などに寄稿




またまたIT関連の本でございます。
クラウド・コンピューティング、皆さん聞いたことございますでしょうか。

たまたま本屋に行ったら、「クラウド」という言葉を含んだ本が一部を占拠しており、本屋の策略にはまり1冊購入となりました。


副題に「ウェブ2.0の先にくるもの」とあります。
本の中で西田氏が2.0をどう定義しているかが載っていないようですが、2.0とは果たして何か。


前回取り上げた梅田望夫氏は『ウェブ進化論』の中でウェブ2.0をこう定義しています。
「ネット上の不特定多数の人々(や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス姿勢」これが本質だそうでございます。と言われてもよくわかりません。。


ドコモも一時期2.0を前面に打ち出していましたねぇ。
ITmediaが2007年6月にドコモの取締役常務執行役員にインタビューしていました。

http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0706/01/news029.html


1に携帯に映像の時代が来る、それを迎える速度を整える
2にFeliCa、おサイフケータイ
3に国際化

だそうでございます。これがなぜ2.0なのか、やはりわかりません。。


ようは2.0ってのはバージョンが1から2になる、「すなわち前よりいいもんですよ」の総称といえるんではないでしょうか。

その先にくる「クラウド・コンピューティング」とはこれいかに。


西田氏はクラウドの特徴として4つ挙げておられます。

・「サービス化」(ローカルで無く、「あちら側」での処理)
・「ボーダーレス」(携帯、パソコン、家電の境界を越えていく)
・「分散」(例えばローカルだけにデータを保存するのではなく、「あちら側」にも保存できる)
・「集約」(「あちら側」に機能が集約される、すなわちパソコンは容量よりも省電力などが重視されるようになる)

*「あちら側」は『ウェブ進化論』の言葉です。

以後10年のためのIT必須知識 2/2 ◆『ウェブ進化論』 梅田望夫◆


ようはネットワークを最大限にいかすもの、だそうでございます。
かのマイクロソフトもついにあちら側をめざすとのこと。
2008年10月にロサンゼルスで開かれたマイクロソフト製品に関する開発者会議「PDC2008」でオフィス14を発表。ウェブアプリ(あちら側ソフト)を投入するとのこと。


とまぁ、クラウド・コンピューティングはどうやらあちら側への移行を指しているのとさして違わないようです。
まんまとバズワードに引っかかったのでございました。ちゃんちゃん。



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【164冊目の面白い本】 『ウェブ進化論』 梅田望夫


【本の内容】
インターネットが登場して一〇年。いま、IT関連コストの劇的な低下=「チープ革命」と技術革新により、ネット社会が地殻変動を起こし、リアル世界との関係にも大きな変化が生じている。ネット参加者の急増とグーグルが牽引する検索技術の進化は、旧来の権威をつきくずし、「知」の世界の秩序を再編成しつつある。そして、ネット上にたまった富の再分配による全く新しい経済圏も生まれてきている。このウェブ時代をどう生きるか。ブログ、ロングテール、Web2.0などの新現象を読み解きながら、大変化の本質をとらえ、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く、待望の書。


【著者について】
梅田 望夫(ウメダ モチオ)
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。94年よりシリコンバレー在住。97年にコンサルティング会社、ミューズ・アソシエイツをシリコンバレーで創業。2000年には岡本行夫氏らとベンチャーキャピタル、パシフィカファンド設立。05年3月より(株)はてな取締役。IT分野の知的リーダーとして若い世代から圧倒的支持を集める




さて、ウェブ進化論。
2006年2月に登場、手元の本は2008年6月で第20刷、売れに売れまくっております。
変化の早いITというものについて書かれている以上、すでに古典と言える本かもしれませんが、面白うございました。


ITを考える上で、絶対に押さえておかなければならないこと、ムーアの法則。
聞いたことがある人が多いと思いますが、もともとは「半導体性能は1年半で2倍になる」、現在は「あらゆるIT関連製品のコストは、年率30%~40%で下落していく」という意味に転じたそうでございます。


たしかに、メモリースティックの容量は日に日に増え、その度に容量の小さいものは価格が急激に下がっております。これが全てのIT製品に起こっていること。
これを名付けて「チープ革命」。


皆が空気を吸うように使っている「インターネット」。
コストほぼゼロで全世界の人と繋がれる、ということ。その全員から仮に1円を取れたら・・・これが本質。


そして「オープンソース」。
IT用語辞典によると、「ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、インターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布が行なえるようにすること。また、そのようなソフトウェア」
その本質はネットに無償で公開された知的資産に自発的に知性が結びつきよりよいものが生まれるということ。


「チープ革命」「インターネット」「オープンソース」これをまとめて
次の10年への三大潮流だそうです。IT三兄弟。


この三大潮流がもたらすものは何か。


その1、神の視点、全体把握。
例えば、楽天が提供するネットショップの情報を集積することで楽天は●●は●●するとよく売れるなどの全体理解を得る、圧倒的に強くなる。


その2、新しい経済圏。
ウェブサイトがお金を稼ぐ、アフィリエイト、ドロップシッピング等々自分の代わりに稼いでくれる。


その3、チリも積もれば山。
仮に1億人から3秒間の時間を集めることができれば、1万人がフルタイムで1日働くのと同等の価値である。インターネットで実現する。


これは法則であり、自然の流れ。

そしてグーグルがやはりとりあげられている。
そのグーグルがもたらした世界貧富格差是正の可能性を持つ仕組みとは何か。


続きます。(2/2へ



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