「私がミスター天声人語です」泣かせる ★☆☆☆☆
笑わせる ★☆☆☆☆
驚かせる ★★☆☆☆
力溢れる ★★★★☆
知溢れる ★★★★☆
発行年月 1976年11月
『深代惇郎の天声人語 (1976年) 』 ←Amazonはこちら
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【155冊目の面白い本】 『深代惇郎の天声人語』 深代惇郎
深代惇郎氏、1929年生まれで1975年に若くしてこの世を去っております。
天声人語を73年から75年まで書いておられた、先般の坪内祐三氏によれば、ミスター天声人語である、と。
セブンアンドワイの本のコメントの中でも、まつもとのぶゆきさんという方が
朝日の伝説の編集員かな、と。
昔はこの方の天声人語の写しや要約をよくやっていたようでございますな。
そして、この本はタイトルのとおり、深代氏の天声人語を社会、経済、人間などのカテゴリ別に編集しなおしたもの。
凡そ900字くらいの文章が並ぶわけですが、短文ほど難しいと言われますな。
無駄をしちゃいけないし、贅肉もつけられません。
深代氏の文章を読んでおりますと、やはり「起承転結」という概念の偉大さを再認識させられます。まず導入、受けて、転じて、オチをつけ。ん~、わかりやすい。
例としてよく使われますのは、
起 → 京の五条の糸屋の娘
承 → 姉は十六妹十四
転 → 諸国大名は弓矢で殺す
結 → 糸屋の娘は目で殺す
ウィキペディアにもありました、大前研一問題解決トレーニング ロジカルシンキング講座でも例えで使われておりました。
整然とした文章に、はっと思わされる知識が織り込まれ、押し付けがましくない「結」で結ばれる。今の天声人語と比較したわけではないですが、やはり良い文章なのだと思います。
文章の構成は起承転結、ただし、文章を作り上げる上では、起転結承な気がします。ある事柄をもとに、そこから転じる場面とオチを作って、最後に膨らませる部分を作る。きっとそうであります。
原稿用紙2枚の文章を毎日書き続けることがミスター天声人語への道でございます。
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