ページと力 「組織に貢献しないとねぇ」
      ◆面白い本ブログ◆ ~なんじゃこの本は!?~

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 発行年月 2002年11月

 ページと力―手わざ、そしてデジタル・デザイン 』 ←Amazonはこちら

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【143冊目の面白い本】 『ページと力』 鈴木一誌


【本の内容】
デジタル時代を迎えたデザインは、「情報を公開する技術」としての性格を強め、そこに出現した文字は、言葉とのズレと不安にふるえている。グラフィック・デザイン界きっての論客が、デザインの基本と実践を詳細に分析、「ページネーション」「フォーマット」というキーワードを、文字とテクスト、文学・芸術と「作者」、さらには現代文化・社会そのものを見直すための概念へと鍛え上げる。


【著者について】
鈴木 一誌(スズキ ヒトシ)
1950年東京都立川市生まれ。東京学芸大学、東京造形大学ともに中退。グラフィック・デザイナー杉浦康平のもとで12年間アシスタントをつとめ、1985年、独立。本文をふくめた書物全体のデザインをしごとの中心にし、現在にいたる。本文フォーマットをめぐって朝日新聞社に対して「知恵蔵裁判」を1993年に提訴し、99年に高裁で敗訴。81年、映画批評で第一回ダゲレオ出版評論賞。98年、講談社出版文化賞ブックデザイン賞



著者はエディトリアルデザインの第一人者であるとのこと。
見易さ・・・非常に大事だと思っております。
重要なものも見にくければ読まれない、逆に見やすければそうでもないものでも読んでしまう。
文字の大きさ、行間など一応見やすさを考慮してブログを書いているつもりでございます。


さて、「デザイン」とは何を言うか。
一般的には意匠・設計など見た目をいかに格好良くキメルか、がデザインという言葉である、と理解しております。


鈴木氏によるとデザインは、センスによる形の創造ではない、とのことであります。
大量生産されるものに、視覚的な秩序を与える作業である、と。
そして、その視覚的な秩序は情報を公開する技術に裏打ちされていなければならない。


つまり、
トイレのマークを見て、ここは男子トイレであることをぱっと認識させる、
ドアの取っ手の形状から、引戸であることを認識させる、などなど。
見た目そのものが視覚的な情報を体現しているということでしょう。
ブックデザインも表紙を見ただけで、内容が伝わるような、
そんなイメージでしょうか。


「作品をつくるとは、集合名詞としての作者名を作り出すことである。」
これまた含蓄溢れる言葉でございます。


デザイン担当、編集者や協力者、
多くの人間の仕事の集積として作者名がある、と。


先日、勤めている会社の賞与説明会で役員も言っていた。
評価が高く、ボーナスを多く貰った社員は自分だけの力だと思わないで欲しい。
ボーナスを多く貰った人は、周りの人に感謝の意を示してほしい。
昔は当たり前であると思われた習慣だが、これがなくなってきている、と。


たしかに。
こうした話の後で本を読んだので、なるほど、実感した次第でございます。
その賞与フィードバックの席で、
組織に影響を与える、という視点での仕事を全くしていなかったことに気付かされた。
今何年目だ?そろそろ考えないと。


そんななか、マニュアルの効用を読んで、はっとした。
マニュアルは協同するためのコミュニケーションの道具である。
内容を守ることが目的ではない、マニュアルの上にどんな工夫を実現できるか、
工夫を生み出すだめの土台がマニュアルである、と。


「制御される部分が増えるほど、残りへの関与に集中でき、創造性が生まれる。」
「標準は個性を照らし出すことができる。」
「スタンダードにマージナルをのせる。」
いずれも意味するところは同じ。ルールを持つことで、新しい工夫が生まれる。
サッカーもオフサイドがあるからこそ、今の現代サッカーがある。


自身の経験をマニュアル化しようと思った。
セミナーの開き方、クライアントフォローの仕方、
これらを組織に還元することで貢献しよう、と。


さぁ、決意をしたら行動でございます。
がんばりまーす。



「いつも~、ありがとうございますぅ」

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