ヒトはなぜヒトをいじめるのか 「いじめは大人の世界にもございます」
     ◆面白い本ブログ◆ ~なんじゃこの本は!?~

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 発行年月 2007年06月

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【140冊目の面白い本】 『ヒトはなぜヒトをいじめるのか』 正高信男


【本の内容】
ヒトがヒトをいじめるのは動物の本能なのか。いじめは加害者と被害者のほかに見て見ぬふりをする傍観者がいてはじめて成り立つ。これは動物の世界にはない、ヒト固有の行動だ。そして、母親密着、父性不在、希薄な人間関係が子どもをいじめへと駆りたてる。親離れして自立する「一人力」を養うことでいじめは防げるのか。気鋭のサル学者がいじめと家族との関係を分析した「新しい家族論」。


【著者について】
正高 信男(マサタカ ノブオ)
1954年大阪生まれ。大阪大学人間科学部卒業、同大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、マックスプランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所助教授を経て、京都大学霊長類研究所教授。専攻は、比較行動学




カゼで、更新が滞っておりやしたが、復活でございます。


いじめ・・・無くなりませんねぇ。著者は比較行動学を専攻、気鋭のサル学者とのこと。


いじめってもんは人間特有のものなのか、
あるいは他の動物にもあるのか。
また、人間の中でも日本人に特に見られる行動なのか。
皆さん、どう思われますでしょうか。


どうやら人間以外の動物には存在しないようでございます。
いじめを語る上で、非常に重要なのは、第三者とか傍観者とか呼ばれる、
当事者以外の人たちであるとのことです。


当然サルでも、喧嘩はありますが、それは当事者同時の問題であり、
よってたかって、1匹を痛めつけるということはないらしい。
一方人間はよってたかって痛めつけてしまう。
その空気は第三者が作り上げてしまう。


いじめる側も、第三者に力を誇示したいためにエスカレートし、
第三者が傍観するという立場に出ることで、その空気はより強くなる。
そして歯止めがきかなくなる。動物には傍観者がいないようなのです。


では、いじめは日本でのみ存在するのか。
いや、そんなはずはぁ、ございません。


面白い指摘が。
他国(イギリスとグァテマラが取り上げられていた)では、
小学校から年齢が上がるにつれて、
いじめを収めようとする「解決者」の割合が増えるが、
日本は、「傍観者」の割合が増えていくという。

やはり日本では「周りを気にする力」が徐々に鍛えられてしまうのでしょうか。


先日の同窓会で、
昔、お前によくいじめられたよなー、とおもむろに言われた。
たしかに、言われたようなことはしていた記憶がありますが、
言われなければ思い出せない、いじめた側はそんなもんでございます。

当時、いじめた理由など特になかったでしょう。
やはり周りの注目を集めたかったのかもわかりません。


そんな子供に対して、お経のように、いじめはやめよう、よくない、ではこれからもなくならないでしょう。


電車に駆け込む人に対して、
「駆け込み乗車は危険ですので、おやめください」
と念仏を唱えているようなもんでございます。
あんなもの何の役にも立たないですな。


ほんとにやめさせようとするなら、
「ジーンズに黒いダウンジャケットの男性、
駆け込み乗車は危険ですので、おやめください」と言わないと。


いじめもそうですな。
個別具体的に、当事者の子供と親が、先生が対話をしないとだめでしょうな。

最近はケータイでのいじめなど、陰湿化が深刻なのはやはり日本特有とのことで。
日本っていい国なんでしょうか。



「いつも~、ありがとうございますぅ」

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