「さよならーーー」泣かせる ★☆☆☆☆
笑わせる ★★☆☆☆
驚かせる ★★☆☆☆
力溢れる ★★★★☆
知溢れる ★★★☆☆
発行年月 1985年08月
『私の映画教室 (新潮文庫)
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【135冊目の面白い本】 『私の映画教室』 淀川長治
淀川さんの語り口は本当に特徴的ですね。
この本の解説を担当する山田宏一氏は言う。
淀川さんの話術の妙は見えない相手に1対1で話しかけるように語ることである、と。
ラジオで「あんた、ほら、コーヒーをこぼして」と言ったらラジオを聴いていた人から、
「なぜわかったのですか?」と投書が届いたこともあるらしい。
そんな淀川さんの映画見方指南。
映像そのものだけでなく、もっと奥を感じろ、と。
「キャバレー」(1971)を見て、ライザ・ミネリの歌い方がいいなぁ、メイクがいいなぁ、
だけでなく、ドイツがナチに蝕まれていく様子を感じなさい。
それをどぎついメイクや、グロテスクな女で表現している、と。
これは淀川さんの話す言葉にも当てはまる。
映画について語るとき、その映画の場面だけを思い浮かべて聴くだけではなく、
例えば、
マリリン・モンローを通してハリウッドの映画史を伝え、
ジャン・ギャバンを通してフランス映画史を伝え、
チャップリンを通して人生という名の映画史を伝えているとは、解説の山田宏一氏。
すなわちよく言われるところの行間を読みなさい、ということですな。
しかし、画一的な見方に異を唱えるのも淀川さんだ。
この監督はエンターテインメント専門だから何も考えず見るとか、
レッテルを貼って見ることは感性に蓋をしてしまう。
毎度思うのですが、
映画を見るときってどこに感情移入をするのがいいのか、ハタマタ感情移入なんかしなきゃいいのか。
①主人公自身になりきる
②主人公の周りの人間になりきる
③全くの外からの視点で見る
皆さんどれに当てはまりますか?
ほんとに興味あります。一言だけでいいので、ぜひコメントをください。
私はもっぱら③になってしまいます。感情移入ができない。病気でしょうか。
だから、小説だとかよりも科学の本だとか、スポーツの本だとかに流れてしまうんですかねぇ。
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