「勝ちぁあ、いいんだよ~」泣かせる ★☆☆☆☆
笑わせる ★☆☆☆☆
驚かせる ★★★☆☆
力溢れる ★★★☆☆
知溢れる ★★★★☆
発行年月 2003年07月
『スポーツルールはなぜ不公平か (新潮選書)
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【113冊目の面白い本】 『スポーツルールはなぜ不公平か』 生島淳
昨日の続き。
(昨日の記事)アメリカにあり、イギリスに無いもの ◆『スポーツルールはなぜ不公平か』1/2 生島淳◆
イギリス生まれのスポーツの精神には無くて、アメリカ生まれのスポーツの精神にあるものとは?
それは、勝つためのファウル(反則)が奨励されること。
特にNBA。バスケットボール。
ご存知の方も多いと思うが、試合終盤、負けているチームはわざとファウルする。
そして相手にフリースローを与え、その失敗に賭けて、逆転を狙う。
イギリス生まれのサッカーやラグビーでは、逆転のためにファウルを活用できる場面は無い。
勝つためには何でもあり、というアメリカの精神がよく体現されていると著者は分析している。
ほぅ~、納得。経済活動だろうが、戦争だろうが、なんでもそうですな。
またNBAでの試合終盤のファウル、つまりファウルゲームは商業主義とも結びつく。
一般的に試合終盤の方が視聴率は高い。そこにコマーシャルを入れたい。
ファウル後のフリースローの1本目と2本目の間にタイムアウトをとることが多い。
そこにコマーシャルが入る、と。なるほどー。
商業的な意図で根本的なルール改正に踏み切ったスポーツもある。
先の北京オリンピックでもずいぶんと取り上げられた卓球である。
卓球の国際大会は100年近く1ゲーム21点制で試合が行われてきた。
しかし、シドニー五輪後に1ゲーム11点制に移行した。
なぜか?
ゲーム間にコマーシャルを入れられるからだ。
ゲーム間の休憩は1分であり、30秒のコマーシャルが2本ピシャリとはまる。
ここまで計算されているとは。
卓球も生存のために一生懸命なのです。
スポーツルールがなぜ不公平か。
スポーツ人口が欧米人に多いので、
彼らの思惑通りルール改正が進むのは当たり前である、と。
いかにそこで交渉をしていくか。
バレーボールは日本の思惑が通っているらしい。
守備専門のリベロの制度など、上背がなくとも活躍できるようになっている。
なぜそれが可能になっているかというと、日本が最もバレーボールにお金をもたらしているから。
つまり、
「交渉力(英語での)×お金」が重要であると。
ちょいとスポーツの見方が変わる本でした。
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