面白い話を聞きました。
第二次世界大戦の戦争時、イギリス軍はドイツを空襲する際、戦闘機の多くが対空高射砲などで墜落されることに頭を悩ませた。そこで、自軍の戦闘機を対空高射砲から守るため装甲を厚くすることを検討した。全体を厚くすることは難しいので、どの部分の装甲を厚くすれば戦闘機を無事帰還させることができるのか、実際に戻ってきた戦闘機を見て検証した。
撃たれた箇所は翼部分に集中していることがわかり、翼の装甲を厚くして戦闘機を守ろうという意見に集約されようとした。
その時、ひとりの分析学者が反論した。翼以外の箇所を厚くすべきだと。
「翼を撃たれた戦闘機だけが戻ってきている。ということは墜落された戦闘機は、翼以外の部分を撃たれたから墜落した。戻ってきた戦闘機だけを見るのではなく、墜落して見ることはできない戦闘機をも含めて検討すべきだ。」
分析学者の意見によって、装甲を厚くする箇所は変更されたという話です。
その話を聞いて、僕はこう思いました。
本屋やセミナーなどでは、成功者による「こうすれば成功できる」と言った本や講座にあふれています。
でも、世の中で成功目指した人は、成功者である彼らだけでなく、大失敗や倒産、借金を抱えてしまい、今は辛い思いをしている人だって成功を目指していたし、今も目指していると思います。
でも成功できなかった。
成功というプロセスを調べるためには、成功者の話だけを聞くのではなく、そうでなかった人の話も聞く。
トータルで見て、成功とは何なのかを考えるべきではないでしょうか。
仕事で成功しても私生活では荒んだ生活の人もいれば、
仕事で成果を出せなくても、優しい家族に恵まれた人だっている。
どちらが成功と言えるのか。
人生の成功とは、突き詰めていくと「幸せな人生を送る」という一言に集約されるのかもしれません。
幸せな人生を送るためのプロセスはそれこそ千差万別であり、成功者だけの意見で結論づけられるものではないと思います。
光が影をつくる。
でも影があるから光を感じる。
幸せな人生を送りたい。
でもつらい経験が人を成長させる。
なんだかまとまりのない話になってきましたが、僕が言いたいのは、
「自分が見たい一面だけで物事を判断しない」ということです。
世界はまだまだ自分の知らない、人類が解明できないことにあふれています。
自分が見える一面だけで物事を判断するのはあまりにおこがましく、幼い。
自分が見えていない多くの面を想像し、考慮することが、自分の人生をより充実させていくことにつながるように思います。
それは人への思いやりにも言い換えられるかもしれません。人への思いやりが自分の人生に充足感を与えてくれるからです。
何だか難しく書いてしまいました。
自分が見える一面だけで物事を判断しないよう、見えない面も想像を膨らませていける人でありたいです。
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