うつ状態で苦しむあなたを助けたいのです! -17ページ目

うつ状態で苦しむあなたを助けたいのです!

私が躁うつ病を発症して29年目になりますが、躁とうつの波にもまれて苦しみのどん底にいた状況から8年前にようやくうつ状態を克服し、躁うつ病を薬だけ飲んでいれば症状が出ない寛解に至りました。今度はあなたが寛解する番です。

~その2~に戻る

 

 

 

★ゆがめられた考え方

 

「ゆがめられた考え方」は大きく10個の考え方に分けられます。

 

一つ一つ見ていきましょう。

 

そのうえで、「ゆがめられた考え方」から抜け出すにはどうしたらいいか、認知行動療法の方法を

見ていきましょう。

 

①白か黒か

 

ある些細なことで失敗すると、それがすべてに波及してダメになると考えてしまう考え方です。

 

しかし、これが非現実的な考え方であることはわかるでしょう。

 

人生はあれかこれかという二者択一で決まることなどありません。

 

この世の中は、上を見ても下を見てもきりがないのですから。

 

ある尺度において自分より能力が上の人も下の人も必ずいます。

 

それを、1つの失敗ですべてがおしまいだと考えてしまうのが「白か黒か」の考えなのです。

 

ある1つのことを絶対視し、それが満たされなければ自分の人生はないと考えるなら、必ず行き

詰ります。

 

期待も大きすぎますし、事実、不可能なことを望んでいることが多いからです。

 

もし不可能なことを望むなら、満たされないという可能性は非常に高く、その結果、自分の持つ

感情は惨めなものになるでしょう。

 

 

~その4~に続く

 

~その1~に戻る

 

 

 

第2の原則:「あなたがうつの気分に支配されているときは、否定的な考え方に支配されている」

 

自分だけでなく、世の中全体が暗い気分に覆われていると感じることはないでしょうか。

 

過去を思い出しても、自分にとって良くなかったことだけを思い出し、未来を考える時には、未来

は空虚で、解決できない問題と苦悩に満ちていると思ってしまうのです。

 

この考え方が絶望を生むのです。

 

このような感情は正しくないのですが、自分が「ダメ人間」だという確信を持つくらい、この感情は

説得力を持って迫ってきます。

 

第3の原則:「あなたの気分を損なっている考え方には、必ずゆがんだ考えが含まれている」

 

自分の心を傷つけ、自分を否定するような考え方を、認知行動療法では「ゆがめられた考え方」

と呼びます。

 

自己否定がうつ状態をもたらすのだから、自分を否定できるようになれば気分も変わり、精神状

態も改善されると考えます。

 

ではゆがめられた考え方」とはどのようなものか、次回から詳しく見てみましょう。

 

 

~その3に続く~

 

認知行動療法とは、認知(ものの考え方や受け取り方)に着目して、その歪みや偏りに気づくことで

問題を解決できる心の状態に持っていき、行動を変えようとする療法です。

 

認知行動療法を支える3つの原則があります。

 

第1の原則:「あなたの気分はすべてあなたの考え方、物の見方による」

 

心を痛めるような感情や気分は、出来事そのものではなく、出来事をどのように解釈するかによっ

て様々に生まれるのだということです。

 

皆さんは、感情というものは一瞬にして自動的に生まれるもので、その感情を変えることは不可能

と思われるかもしれません。

 

しかし、考えてみてください。

 

今起きていることは、それ自体には何も絶対的な意味はないのです。

 

自分でそれに意味を与えていて、その結果気分は明るくも暗くもなるのです。

 

つまり皆さんの心の思いが感情を生んだのです。

 

だから、自分にとって面白くない現象も、他の人にとっては楽しいということはあるのです。

 

私たちには、周囲の人にどのように思われるかを気にするところがあります。

 

これが程度を越すと、悪く思われることをやたらに気にして不安になり、じっとしていられないように

なります。

 

また、そういう人は自分に自信がないので、何かの困難にぶつかったときに、それに対応できませ

ん。

 

このような人はいつも自分の評価を考えていて、周りの人がどのように思うかを気にします。

 

その結果仕事を休むこともできないし、他人から頼まれた仕事を断れないのです。

 

しかし、このような態度とか感情は考え方の結果であり、原因ではないのです。

 

自分の考え方がこのような態度を生み、つらい感情を生んでいるのです。

 

ですから、この考え方を変えない限り、自分の感情や態度は変えられないのです。

 

 

~その2~に続く

 

~希死念慮~に戻る

 

 

 

●身体的な症状

 

大きく5つの症状に分類できます。

1.睡眠障害

1)中途覚醒

2)入眠困難、不眠症

3)過剰睡眠、過眠症

この中でいうと、入眠困難に関しては、睡眠導入剤の服用で何とかしのげるのですが、中
途覚醒については精神科医にうまく薬を処方してもらわないとなかなか解消されにくいの
が現状です。一方、過剰睡眠に関しては、効能のある薬がほとんどないようです。

2.食欲不振・過食

食欲不振の場合は常に胃の膨満感があり、過食となる場合はイライラを伴う場合が多いで
す。
食欲不振の場合は胃薬を服用することで若干治まることがあります。
過食は薬によってもたらされることもあり、それは精神科医によく相談する必要があります。

3.倦怠感・疲労感

これは朝起きた直後が最もひどく、夕方になると治まってくるといった傾向があります。
薬ではなかなか治まらない場合がほとんどです。

4.血行障害(痛み、しびれ、めまい)

これは非常に多岐にわたります。頭痛、肩こりによる痛み、胃痛がトップ3となっています。
その他にも関節痛、手足のしびれ、ふらつきなどがあります。
薬ではなかなか治まりませんが、精神科医の中には漢方薬でアプローチをかける方もいま
す。

最近、うつ病の初期症状で肩こりや関節痛で整体院に通ったことから、うつ病も改善したと

いう報告がされています。

5.運動機能の障害

運動機能が落ちるというよりも動作が鈍くなってゆっくりとしか動けなくなったり、口数が減

り発声が不明瞭になる症状が表れます。
またこれとは逆に落ち着きがなくなり、過剰に運動せずにはいられなくなる障害が生じる
場合があります。
これも薬ではなかなか治まりません。

解説した通り、うつ状態においては、精神的症状だけでなく、身体的症状が伴い、本当に
さながら「地獄」のような状態に陥るのです。

そしてそれらの症状はいくら薬を飲んでもやすやすと治まるものではありません。

でも一縷の望みはあります。それは抗うつ薬が自分に合うことです。

そうすれば精神的症状とともに、身体的症状も同時に消えていくことになります。

しかし合う抗うつ薬を見つけるには試行錯誤が必要です。

そのために副作用に耐えなくてはならない場合も出てきます。

 

 

★このシリーズは、今回で終了です。

明日からは新しいシリーズが始まりますので、乞うご期待!

 

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~孤独感~に戻る

 

 

 

●希死念慮

 

うつ状態がひどくなると、「死にたい」、「生きていても仕方がない」、「死んで楽にな
りたい」と自死についてあれこれ考え、思い悩み始めます。

 

これが希死念慮です。

希死念慮は、これまでお話してきた「不安」、「焦燥感」、「無力感」、「失望感」、「孤

独感」そして人によっては「罪悪感」が爆発して引き起こされるのではないかと私は
考えています。

希死念慮の場合、死にたい理由がはっきりしないまま、漠然と死にたいと強く思って

しまうのが特徴です。

私の場合もうつ状態になって結構早い段階で希死念慮が表れました。

駅のホームに立てば、入ってくる電車に飛び込んだらどうなるかと思い、会社ではビ

ルの屋上から飛び降りたらどうなるかと度々思っていました。

希死念慮の表れたときに問題なのは、誰にもその思いを打ち明けることができない

ことです。

「いのちの電話」などを代表する電話相談に頼れば幾分希死念慮の感情が治まる

場合があるかもしれません。

しかし何もせずに放っておくと、具体的に死ぬ方法について調べ始め、計画性が伴

うようになる「自殺企図」と呼ばれる状態になります。

その結果、命を落とされる方は推定ですが、1年で1万人を超えると思われます。

 

これは交通事故での1年間の死者数に近い数です。

私の場合、自殺企図にまで及びました。

 

お腹、腕を包丁とカッターナイフで切ったり、何度も大量服薬をしました。

その自殺企図に及んでいる最中は死んで楽になることしか考えていませんでした。

でもやっぱり心の奥底で本気で死にたいと思っていなかったのかもしれません。

なぜならもっと確実に死ねる方法を選択しなかったからです。

振り返ると、希死念慮が表れた時点で、誰かに信号を出すことが必要だったと思いま

す。

それが自殺企図にまで発展しない唯一の方法ではないかと思います。

また希死念慮がひどい場合は、念のために入院という選択肢も考えた方がいいかも

しれません。

 

 

 

~身体的な症状~に続く

 

~失望感~に戻る

 

 

 

●孤独感

 

うつ状態になると、悩みを一人で抱え込んで、人のつながりを断ってしまう人が多いです


自分だけ蚊帳の外に置かれたような孤独感がひしひしと湧いてきます。

一人暮らしだと特にひどいものになりがちです。

いくら家族がいる場合でも、家族からも孤立していることがあります。

孤独感に打ちひしがれていると、何とかして見知らぬ外界と接触を持とうとします。

例えば、「いのちの電話」などの電話相談機関です。

ところが「いのちの電話」は全くつながらず、途方に暮れてしまいます。

またつながったとしても対応してくれた人によっては、その中身を不満に思うかもしれま
せん。

孤独感もこれまで話してきた焦燥感、無力感、失望感同様、薬はありません。

しかし、自分の行動次第で改善するケースがあります。

それは同じ境遇の人たちが集まる場に出かけることです。


デイケアなどの精神障害者が集まるスペースが少なからずあります。

またネットで探せば同じ病気を持つ自助グループがあったりします。

しかしうつ状態がひどい時にはそういう人の集まりに顔を出すことさえおっくうになりま
す。

そういうときには静かに耐え忍ぶしか方法がありません。

 

 

~希死念慮~に続く

 

~無力感~に戻る

 

 

 

●失望感

 

失望感(絶望感)は、無力感を感じた後に感じる場合が多いです。

簡単に言うと、未来に何の期待も持てない感情です。

今のこんなダメな自分が何かを成し遂げられるはずがないというある意味決めつけている
ところがあります。

この感情も「死にたい」という思いに駆られる引き金となる場合が多いです。

当然のことながらこの失望感にも薬はありません。

うつ状態の1次的症状が治まり自己肯定ができた状態から徐々に無力感が薄らぎ、そして
失望感も薄らいできます。

ですから今、失望感に苦しんでいても、それは病気せいだから仕方がないと割り切ってくだ

さい。

 

 

~孤独感~に続く

 

~焦燥感~に戻る

 

 

 

●無力感

 

簡単に言うと、自分が世の中にいらない存在になったように思いこむことです。

もっと言うなら、自分がいてもいなくても同じ。

社会で、日本で、地球上で、宇宙で、いらない存在だと思ってしまうことです。

あるいは、今抱えている直近の問題を解決できない自分を卑下する感情です。

なんて自分ははかない存在なのかと思ってしまいます。

この無力感から自分の存在を消したいという発想が生まれることもあります。

残念ながら無力感をなくしてくれる薬も存在しません。

出来ることとしたら、今は自分は病気なのだからほんの些細なことでもできることをほめ
ることです。

歯磨きしている自分、風呂に入っている自分、テレビを観ている自分など普段の自分なら
出来て当然と思うことでも自分は頑張っていると思い込むことです。

そうすればほんの少しだけですが、無力感は収まるかもしれません。

 

 

~失望感~に続く