先週、東京メトロに乗ったら全車両まるごと「綜合警備保障」の広告だった。北京五輪に出場する同社の社員たちを写真入りでアピールするポスターで、地下鉄1編成をジャックしたのだ。
いよいよ本日開幕する北京五輪。
日本代表選手は、野球やサッカー男子を除けばほとんどが企業に所属する社員や契約選手だ。
彼らの活躍は企業イメージに直結するから、企業側も力が入る。そこで、所属企業別に出場選手数をランキングしてみた(別表)。
●“報奨金”もあります
冒頭紹介した「綜合警備保障」が8人の選手を送り込み、堂々の第1位。
「柔道(塚田真希など)やレスリング(伊調千春・馨姉妹など)は、『強さ』や『守る』という弊社のイメージにピッタリ合う。特に柔道部は、創業まもない昭和42年にでき、2000年のシドニー、04年のアテネにも代表を送っています」(広報担当)
メダルに手が届く選手ばかり。メダルを取ったら「金額は公表していませんが、なんらかの報奨金はあります」(前出の広報担当)。
6人が代表に選ばれた「ミキハウス」は、五輪の常連。過去5大会で代表選手を最も多く輩出している。
「一番最初はバルセロナ五輪(1992年)の柔道でした。全員が社員で、通常は練習に専念していますが、アーチェリーの守屋龍一や北畠紗代子は、オフの時は物流部門で働いたりもしています」(広報担当)
「富士通」では、陸上選手ばかり6人が出場する。
「過去最多が、バルセロナとシドニーでの3人。今回は倍の6人が選ばれ、社内も沸いています」(広報担当)
「三井住友海上」は、マラソンの土佐礼子、1万メートルの渋井陽子など陸上、柔道で有力選手4人が所属する。
企業スポーツは、社員のレクリエーションから発展しているので、比較的メーカーなどに多い。が、コンサルやファンドといった意外な企業の社員もいた。
2人のセーリング選手が所属する「アビームコンサルティング」。
創業者の西岡一正社長の趣味がヨットで、03年からジュニアのヨットレースをサポートしている関係で、選手が入社した。
不動産ファンドの「アセット・マネジャーズ・ホールディングス」も重量挙げの選手が1人いる。こちらも創業者が大学の重量挙げ選手だったことが関係しているという。
【所属企業別、出場選手数】
◇所属企業・組織/人数/種目
(1)
●綜合警備保障/8/柔道、レスリング、重量挙げ
(2)
●ミキハウス/6/アーチェリー、シンクロ、卓球、馬術
●富士通/6/陸上
●自衛隊/6/重量挙げ、競泳、ボクシング、レスリング、射撃、近代五種
(3)
●ミズノ/5/陸上、競泳
●セントラルスポーツ/5/競泳、体操
●ソニー/5/テニス、ホッケー
●NEC/5/バレーボール、バドミントン
●日本テレビ/5/サッカー
(4)
●三井住友海上/4/陸上、柔道
●ルネサステクノロジ/4/ソフトボール
●サントリー/4/バレーボール
(5)
●三洋電機/3/バドミントン
●日立製作所/3/ソフトボール
●中国電力/3/陸上、卓球
●東レ/3/バレーボール
●久光製薬/3/バレーボール
●豊田自動織機/3/陸上、ソフトボール
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いつの間にやら、綜合警備保障が1位になっていたんですね。
私は、井上康生選手だけかと思っていました。
※グループ会社も含む(日刊ゲンダイ2008年8月5日掲載)