若手を育てられる人になる。 | 神楽坂で骨董ざんまい

若手を育てられる人になる。

自分でビジネスを成功させた人には

ふたつのパターンがある。


ひとつは、自分にしかできないことをみつけて

それをもって

自分を唯一無二の人材にして生涯を全うする人。


もうひとつは、自分を社会のいちパーツと自覚して

自分が開拓したビジネスやその手法を

若手に惜しみなく教え込み、

そして表舞台からフェードアウトしていく人。


どちらが正しいとは言わない。


ただ私は、後者の人になりたい。


骨董業界では、

ものの良し悪しや、真贋の見分け方を尋ねると

丁寧に教えてくれる人がいる一方で

「直感だ」とか「経験をつめばわかる」の一言で

片付ける人がいる。


でもその物言いは、自分が長年で身につけた目利きになるコツを

教えたくないから言わないだけだ。

「言ってもきっとわからないから」ではなく

「言うのは勿体無いから」だ。


骨董を見分けるには、実は「セオリー」がある。

直感ではなく、

そのセオリーさえ熟知すれば

素人でも玄人なみの鑑定ができるようになる。



知識や技術は、本人の努力なしでは高みには上っていけない。

でも、「ショートカット」はできる。


そのショートカットの方法を教えられるのは

先輩であり、上司であり、年配者だ。


自分のポケットに、自分だけの「宝」を仕舞いこんで

それをいつもぎっちり握り締めて

「ここに持ってるけどさ、みんなには見せないよ~だ」

なんて言っているだけの人生なんて

きっとつまらない。


自分だけの知識であればあるほど

それは、誰かに伝えて残していくのがいい。