「上野」と書いて「あがの」と読む焼き物のおはなし。
「焼き物」といえば、私なんぞは
陶磁器を真っ先にイメージするので
タイトルもそうしてみましたが、
きっと、みんながそうじゃないんだろうなーと
ふと思いました。
甘党の人だったら、「焼き物=鯛焼」かもしれないし、
居酒屋通の人は「焼き物=あぶり物」かもしれないし、
昔、やんちゃしてた人は「焼き物=根性焼き」かもしれないし!
・・・もとい。
そうです、今日は「上野焼(あがのやき)」について。
先日、業者市で、上野焼の大きな花いれ(花瓶)を仕入れたんですね。
持ち帰って調べたら、
江戸中期の吉田屋窯のものと判明。
褐釉が、口元からどろりんと一筋掛かっていて
なんだかちょっとチョコレートのようです。
ただ全体の雰囲気は
今から300年前のものですからね、実に実に味わい深い。
一点物でしょうね。
非常に丁寧にろくろ挽きされていて、肌には
時代を感じるシミがあちこちににじみ出ています。
あーーうつくしーー。
そして実に渋いぃです。
昔の大茶人の小堀遠州が、「これはよろしいぞな!」と認めた7つの窯の
ひとつ、それが上野焼。
つまり、「遠州七窯」のひとつです。
実に力強い造型で、
見れば見るほど・・・なんだか、袴をはいたお侍さんのように
端正で凛々しいです。
なお、上野焼には、
逆巴(ぎゃくともえ)のマークがついています。
で、逆ってどっちよ??
というあなたのために。
逆とはつまり、時計と逆、左回りということです。
関係ないですけど昔、人の頭にそーーっと近づいて
つむじと逆にぐるぐると指でつむじ周りをなぞると
その人がバカになるっていう遊び、しませんでした?
私はよくやりましたけどねー。
そーーっと近づいて、いきなりぐるぐる~!
すると相手は
「やめてー!馬鹿になるぅぅ」
と頭頂部を抑えて逃げ惑う(笑)
でも、しかと頭を抑えて逃げ出す相手を見てうきゃきゃと笑う自分こそ
もう十分バカっぽいんじゃないのか、とは
当時は思いもしませんでしたが(笑)
平和な時代でございました(笑)