実務補習に向けて<その2>「どんな性能が必要なの?ーパソコンの要件」 | konekonojimusyoのブログ

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中小企業診断士として活動するビジネスパーソンの日々の記録です。
1人でも多くの診断士と私自身が前向きに活動していけるよう、診断士を目指す方から活動し始めた方のお役に立つ情報、励みになる記事の投稿を心掛けています。

 

中小企業診断士登録のための最後のステップである実務補習。

初めての実習を控え不安に感じていらっしゃる(当時の私のような)方に向け、実務補習を通じて使うことになるパソコンをテーマに、全3回にわたって書かせて頂いております。

 

第2回となる今回のテーマは「どんな性能が必要なの?ーパソコンの要件」です。

 

結論を先に申し上げると、以下の全ての要件を満たすパソコンであれば問題ないと考えます。

 

1 サポート期間内のWindowsまたはMac OSがインストールされている

2 Office系アプリ(特にWordとExcellは必須)がインストールされている

3 その他、テレビ会議用アプリ、クラウドサーバー用アプリなど、第1回で例示したアプリの大半が動く

4 インターネットに繋がる

5 ノート型PCである→コロナ禍で、一堂に会して打ち合わせをしない場合は必須ではないかも。

6 ウェブカメラ、マイク、スピーカーがある(またはこれらが外付けできる)→テレビ会議をしない場合は不要 

いかがでしょうか?

おそらく、すでにパソコンを持っている方の大半は、買い換えることなく対応できるのではないかと思います。

以下、細かく見ていきます。

 

1、2 サポート期間内のWindowsまたはMac OSおよびOffice系アプリがインストールされている

 

提出する報告書の様式は、ほぼ100%の確率でWord形式です。そして、経営分析のデータをWordに貼リつける場合、相性の良いExcelで作ることになるはずです。

もしかしたら、報告書では満足できず、「社長にはスライドを使って分かりやすく説明しよう!」となるかもしれませんが、その場合に使うのはPower pointでしょう。

つまり、報告書はOffice系アプリで作ることになりますが、この点で、Windows OSであれば全く問題ありません。

 

また、Mac OSで動作するパソコン(要はMacbookやiMac)でも、Office系アプリの最新バージョンならば、実務補習の報告書レベルの使用ならばほぼ互換性に問題はないです。そして、「最新バージョン」は、Microsoft Officeのライセンスを月単位で契約すれば、簡単にダウンロードすることができます。

 

ちなみに、私が実務補習を受けた当時は、まだ今のようなサブスクリプションビジネスは主流ではなく、Officeは買い切りしかなかったと記憶しています。

その上、当時のMac用Officeは、インターフェイスや機能の多くがWIndows版と異なっていて、決して使いやすくはありませんでした。

そのため、家ではiMac(とMac用Office)を愛用していた私も、実習用にやむなくOfficeが付いた安いWIndowsノートPCを書いました(ASUS製の白いノートPC。性能は高くなかったけど、タッチパッドの使い勝手が思ったより快適で、十分使えました)。

でも今は、上述のように月単位でOfficeが使える上、機能も大差なくなってきています(私は今、MacとWindowsの両方でOffice系アプリを使っていますが、報告書レベルの作業では、全く違いを感じません)。

 

ただし、図の位置がズレたり、互換性のないフォントを使うと統一性がなくなったりするので、報告書を統合した後はチェックが必要です。

 

3 その他、テレビ会議用アプリ、クラウドサーバー用アプリなど、第1回で例示したアプリの大半が動く

 

これは、アプリを提供している会社のWebページをみて、動作条件を確認するのが一番ですが、よほどのことがない限り問題ないと思います。

参考までに、Zoomのシステム要件に関するリンクを貼っておきます。

https://support.zoom.us/hc/ja/articles/201362023#h_67509835-43ac-484f-9022-dca6a908b76a

 

4 インターネットに繋がる

 

まあこれは、いいですね。情報収集・共有するためには必須です。

 

5、6 ノート型PCである。ウェブカメラ、マイク、スピーカーがある

この辺は、テレビ会議ができる(外付けでもOK)ノートパソコンがあれば万能ですが、グループでどのような作業をするかによって、省略できる要件があるかもしれません。

 

ただ、いずれ診断士として活動していくならば、ここで買っておく、という考え方もあると思います。

 

ーさて、以上が「実務補習で求められるパソコンの要件」ですが、ほとんどのノートパソコンが対象になるようで、実は抜けているものがあります。

 

Android、iOS系のタブレットです。

 

理由は、第1回目にも書いたように、パソコンは「資料作成」だけでなく、「情報共有」のシーンでも使うツールでもある、ということにあります。

 

では、実務補習における情報共有とは何でしょうか。

 

私は、「成果物である報告書を仕上げるために必要な情報を、合意した形式・期限で提供したり、受け取ったりすること」だと考えます。

内容の濃い原稿を書くだけならば、タブレットどころか、極端な話スマホでもできます。

 

ですが、それを「合意した形式」で提供できるか、というとどうでしょうか?

 

例えば、数十ページに及ぶ報告書ですから、テーマごとに章番号を割り当てたり、見やすいように目次を作成する、字下げを設定する、ということになりますが(この形式を皆で話し合い「合意する」ということです)、スマホや多くのタブレットではこうした設定がほとんどできません。

 

「期限」についても同様です。

 

テレビ電話を使った打ち合わせ等では、質問に答えるために保存したデータを開きながら話したり、ネットで調べ物をする、ということもあるかと思いますが、多くのタブレットは、こうしたマルチタスクが得意ではありません。

 

その分テレビ会議の時間を無駄に長くしてしまい、「決めた時間内に打ち合わせが終わらない=合意した期限内に情報共有できない」ということになりかねません。

タブレットでは、「資料作成(下書き)はできても、仕上げたり、情報共有するのはかなり難しい」ということです。

 

もちろんこれは、タブレットで参加される方を否定するものではありません。

 

使い慣れた方、報告書のフォーマットや情報共有の課題をクリアする手法を心得て参加される方もいらっしゃるでしょう。

 

ただ、こうした課題をクリアする方法が分からないまま、「とりあえず」タブレットで参加されるのは控えた方が良い、というのが私なりのアドバイスです。

 

「なるほど。タブレットでは報告書作成の機能に限界があるのね。でも正直言って、自分はパソコンを持っているけれど、それでも目次とか字下げの機能を使ったことないよ」という方もいらっしゃるかもしれません。

 

そうした方に向け、「どんな準備をしたら良いか」は次回書かせていただきます。

 

お役に立てば幸いです。