中小企業診断士として登録するためには、原則として、
Step1:1次試験(選択式)への合格
Step2:2次試験(筆記・口述)への合格
Step3:実務補習(5日間×3回)の修了
の全てのステップを達成することが求められます。
そして、今年もStep3:冬の実務補習の時期が近づいてきました。
実務補習が開催されるのは冬に限りませんが(詳細は主催者サイトへ)、2次試験の合格発表後に開催される最初のタイミングであり、(気力と時間、資金があれば)15日間分まとめて受講できるということから、相対的に規模が大きいものになっています。
その分初めて実務補習を受ける方も多く、「実務補習に向けて何を準備すればいいの?」と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん、私自身もそうでした。
そんな方に向けて、これから3回にわたり「実務補習で使うパソコン」について、
1「何に使うの?」
2「どんな性能が必要なの?」「Macはダメなの?」「タブレットは?」
3「設定等で準備しておけることはある?」
という3つの観点から書かせて頂きます。
タイトルから推測されるように、基本的な内容です。ただし、気合が入ってます。
パソコンにあまり詳しくなく不安を感じている方には、きっとお役に立つと信じます。
(※実務補習全般について、私自身が得た気づきや、どのような点に注意したら良いか、というささやかなご助言をまとめた過去記事もございます。最下段にリンクを貼りますので、よろしければご覧になってください。ちょっと年数が経ってしまいましたが、「実務補習に臨む姿勢」は今も昔も変わらないはずです。)
-さて、今日はその1つ目「何に使うの?ー実務補習でパソコンを使う10のシーン」です。
実務補習でパソコンを使うシーンは、以下の通り大きく3つに分けられ、全部で10あります。
※使用するアプリもイメージできるように、似たようなシーンでもあえて分けて書いています。
()内が各シーンで使用する主なアプリです。
<報告書作成>
1主に担当パートの分析や報告書作成に必要な情報収集
(GhromeやSafariといったウェブブラウザ)
2主に担当パートの報告書作成のためのメモ・分析
(PCのメモ帳機能やEvernoteのようなノートアプリ、Word、Excel)
3報告書作成(主にWordとExcel、場合によってはPowerpoint)
4支援先でヒアリングした内容の議事録作成(主にWord)
<情報共有>
5支援先で撮影した商品や倉庫等の写真(※撮影は必ずご了承を頂いてから!)やメンバーと議論しながら書いたホワイトボードを撮影した画像、経費精算用の領収書のデータ、作成中(あるいは完成した)の報告書の保存・共有
(DropboxやGoogleドライブのようはクラウドサーバー、Evernoteのノート共有機能等)
6講師やメンバーとの文字ベースでの連絡
(OutlookやSparkといったメールアプリ、LINE、messengerのようなSNS)
7講師やメンバーとの口頭での意見交換
(ZoomやSkype、Googleハングアウトといったテレビ会議アプリ)
8講師やメンバーとの文字による連絡、意見交換、資料共有
(Slackなどのチャットツール)
<その他>
9スケジュールやToDoの備忘録(PCのカレンダー機能、ToDoリストアプリ等)
10息抜きや仕事中のBGM(YoutubeやMusicアプリ)
いかがでしょうか?結構ありますよね。
もし、パソコンの使用シーンを、レポート=報告書作成とメール連絡程度しかイメージしていなかったのであれば、それ以外にも必要なシーンがたくさんあることを心得ておきたいところです。
アプリについては、どれを使うかはケースバイケースですが(主に指導員が普段どんなものを使っているかによります)、パソコンに初めから入っているものも少なくありませんし、ネットからダウンロードが必要な場合であっても、最低限の機能を使う分には無料のものも多いです。
初めて目にするものは、不安を取り除く意味でも、パソコンに入っていれば触れてみる、入っていないものはネットで検索してどんなアプリかを知っておく、ということをお勧めします。
また、Dropbox、Zoom、Skype、Chrome(ウェブを見る分にはEdgeやSafariでもできますが、GoogleドライブやGoogleハングアウトを使う際に便利)については、いざ使う時に「操作方法が分からない」となるとメンバーに迷惑をかけてしまうので、インストールして簡単な操作方法を習得しておくと良いと思います。
Chrome以外の3つは、インストールの過程で「アカウント登録」が求められ、慣れていないと思いの外時間がかかるものです。
なお、上記「アカウント登録」やメンバーとの連絡には、Gmailアカウントを作るのも手です。
特に組織に所属している方で、「メルアドは会社から支給されているものしかないよ」という方は、会社のメールを使って実務補習の情報をやり取りするわけにはいかないでしょうから、新しいメールアカウントは必須でしょう。
このあたりは、「第3回設定等で準備しておくことはある?」でもう少し詳しく書かせていただきます。
ちなみに、私が実務補習に参加した時(5年前)は、<情報共有>で使ったのはDropboxとメールだけでした。
これは、指導員から「これを使いましょう」という提案があったからですが、おそらく、実際の業務でもそれらのツールが中心だったのだと思います。
しかし、5年経った今、私が同業者とご一緒に仕事をさせて頂く場面では、これらのツールだけでなく、ZoomやSlackも頻繁に使っています。
コロナ禍等によるコミュニケーションの多様化、そしてこれに伴うアプリの多様化で、実務補習でも、新たなアプリが使われるケースが増えているのだと感じます。
皆様のお役に立てば幸いです。
〜最後に〜
過去の記事もよろしければ参考になさってくださいませ。