3日目
今日は九寨溝の観光。
ホテルを8:00に出発。
天気は曇り雨が降らなければいいんだけど・・。
九寨溝は黄龍と同じく1992年に世界自然遺産に登録
標高2,000m~3,000mに位置し、アバチベット族チャン族自治州に属します。
渓谷「溝」にチベット族の集落「寨」が「九」あることが名前の由来となっています。
九寨溝の景観は四季によって様々な姿を見せてくれますが、特に紅葉のシーズンが澄み渡る湖水と紅葉の色彩があふれもっとも美しいといわれています
九寨溝は全長55.5km、総面積720k㎡の中に4つの渓谷があって、そのうち主な3つの渓谷(樹正溝、則査窪溝、日則溝)を巡ります。
溝内は、環境保全のため天然ガスを使用している専用のチャーターバスを利用
国慶節の時期(10月1日~7日)は中国人観光客であふれかえり、チャーターバスは利用できず乗合いバスとなり入場制限もされるとのこと
まず、則査窪溝(そくさわこう)の一番奥にある長海へ。
長海は標高3,102mに位置する九寨溝最大の湖。
深い藍色で4,000m級の山々に囲まれ神秘的な雰囲気を醸し出しています
チベット族のおばさんが10元!と民族衣装を持って声をかけてくる
10元(150円)なら喜んで(笑)
記念撮影
長海から1kmほど下ったところに五彩池がひっそりと佇んでいます。
階段を下りると、赤樺などの木々の隙間から見える鮮やかなコバルトブルーに目を奪われる
とっても鮮やかな色で、北海道の青い池や白神山地の青池、福島の五色沼などのブルーとはまた違って、こんなブルーは今まで見たことがなくて
九寨溝の中で最も小さな湖だけど透明度は高く、一番美しいといわれる五花海と競い合う美しさ
次に樹正溝(じゅせいこう)へ。
樹正溝は九寨溝の入口から諾日朗瀑布に至るゆるやかな渓谷。
バスを降りて、老虎海へ。
樹正瀑布から
樹正群海を散策
途中、チベット族の小屋やタルチョ(経文を書いた祈祷旗)、マニ車を見かけました~。
タルチョは空港や峠にもはためいていました
チベットでは寺院や仏具に黄、赤、青色が多く使われていて、タルチョやタンカ(仏画の掛け軸)もこの3色が基本。
黄色は仏の体、赤色は仏の言葉、青色は仏の意識を表しています。
マニ車は経文を納めた筒で、これを回転させるとその数だけ経文を読んだことになります。
水の豊かな九寨溝では、水力を利用して回り続けるマニ車もあるそうですよ。
再びバスに乗り、九寨溝の中心に位置する諾日朗瀑布へ。
勢いよく流れ落ちる幅320mの滝は轟音を響かせ、近寄ると水しぶきがかかるほど
諾日朗瀑布近くにある観光センター(土産物店、レストラン)で昼食。
観光客はみんなここで昼食をとるのでお昼の時間帯は混み合っています
少し待って中華料理を食べ終え、14:00から午後の観光開始
すると、心配していた雨がぱらぱら降ってきてしまった・・
日則溝(じっそくこう)は樹正溝から西側に延びるルート。
九寨溝の中で最も美しい景観を誇る五花海へ。
コバルトブルーの湖底には枯木が堆積し、湖を取り囲む木々の紅葉が湖面に映り、幻想的な世界を造り出しています
紅葉には少し早く、まだ黄色と緑。
赤や黄色の色彩あふれる紅葉が見れるとよかったけど、この年は例年より紅葉が遅く、それでも絵葉書のような風景にうっとり
高地に生息する鱗のない鯉「裸鯉」が泳いでいました~。
雨が本降りになる中、観光化が進む前はパンダが水を飲みに来ていたという熊猫海(ぱんだかい)へ
雨で霧がかかり色もくすんでしまいますね
こちらは熊猫海瀑布
雨が降る前に美しい五彩池、五花海の絶景を見ることができて本当によかった
最後に珍珠灘(ちんしゅたん)から珍珠灘瀑布へ。
流れる水が太陽に反射して真珠(珍珠)のように見えることから名付けられました。
珍珠灘瀑布は、幅160m、落差21mの谷底へ流れ落ちる美しい滝。
数ある滝の中でもここの流れが一番美しい
冬は凍りついて氷柱となるそう。
水の色も美しいそうだけど、あいにくの雨で色はわからなくて
晴れていれば太陽に輝いて綺麗だろうなぁ。
美しい水がつくりあげる自然の芸術を堪能しました
ホテルに17時到着。
夕食はチベット料理。
まず、ドンモという筒に、黒茶、ヤクのバター、塩を入れ攪拌させて作ったバター茶を
現地の人々が飲むものより薄めて飲みやすくしていて、ミルクティーに脂が混ざっているような感じかな
お料理は全体的にあっさりした味付けで、ヤクと竹の子の炒め物やゆでたじゃがいもを唐辛子や塩をつけて食べます。
食後はオプショナルを申し込み、チベット族の民族舞踊(3,000円)を鑑賞。
宿泊しているシェラトンホテルで行なわれるショーはレベルが高いらしい
19:30から2時間、民族舞踊や歌謡ショーなどが行なわれました。
入口で歓迎の印として『カタ』とよばれるスカーフのような純白の薄絹をかけてもらいます。
座席は2列目の端だったけど、半円形劇場なので近くで見ることができました
民族衣装(チュパ)は同じチベット族でも地方によって異なって、中央チベットは地味だけど、裕福な東チべット地方は派手な刺繍や装飾品を好むみたい。
袖は膝の辺りまであって、女性はパンデンというエプロンのような腰巻を身につけます。
美男美女が勢ぞろいで、男の子たちはジャニーズのようにイケメンばかりでした
中国・成都~三国志の舞台となった蜀の都☆武侯祠&杜甫草堂へつづく・・。