お好み焼きソースで有名なオタフクソースの工場見学に行ってきましたビックリマーク

 

オタフクソースは昭和11年、酒と醤油を販売する商店として操業を開始し、昭和13年に醸造酢の製造を開始。
その後、原爆投下により全てを消失したが、食生活が洋食になると考え、昭和25年ウスターソースの製造・販売を始めました。

当初はウスターソースが主流でしたがさらさらしていて鉄板から流れ落ちるため、とろみのある甘いお好みソースを昭和27年に販売開始。
工場は、本社工場、酢を製造しているお多福醸造大和工場、グループ会社のユニオンソース日光工場があり、ソースは全て本社工場で生産。製造品目は1,800種類に及び、業務用と市販用が約半分ずつ占めているそうです。

国内のソース市場が伸び悩む中、海外で生産販売を強化するため、中国と米国にソース類を製造する新工場を建設し、2013年の稼動を目指しています。

 

社内には「お好み焼士」というユニークな資格があり、筆記と実技試験の初、中、上級合格者は全社員の約8割を占めており、普及活動は「お好み焼課」が担い、焼き方教室、開業支援研修、学園祭応援などの指導を全国で行っています。

 

今回は、工場・Wood Egg一般見学コースに参加。
当日は、「牡蠣の旨みの焼きそばソース」の製造ライン(スクイズボトル4号機)を見学しました目
ホットプレートを使用したお好み焼き教室や鉄板で焼くお好み焼き体験コースなども実施しています。
 

 

1.ビデオ上映
「お多福の使命」
オタフクソースの歴史や「お多福」に込める思いなどを紹介。
笑顔を絶やさない細い目をした「お多福」の顔は少しずつ変化しているそうです。
知らなかったー爆  笑

 

2.おこのミュージアム(Wood Egg2階)見学

①昭和30年代のお好み焼き店ゾーン
53年前のお好み焼き店を再現。当時は1枚10~15円。練炭で鉄板を温めていました。
当時、駄菓子屋さんではおやつとして、夏はかき氷、冬はお好み焼きを売っていたそうです。

 

 

②お好み焼きの歴史ゾーン
広島のお好み焼きのルーツは一銭洋食。
原爆投下後、救援物資等で小麦粉、鉄、練炭などが入手しやすかったことから屋台でお好み焼きが広まっていきました。
当時広島には50軒ほどあった。店名に○○ちゃんが多いのは、戦争で夫をなくした主婦が女手ひとつで家計を支えるためで、おばちゃんの店として○○ちゃんと名づけられました。

 

③オタフクとお好み焼きゾーン
オタフクお好み焼きソースの誕生秘話、当時のビン容器、懐かしいCMなどを見ることができます。
当時は、カルピス、キッコーマン、ミツカンなどその都度入手できるビンを再生利用していたそうです。

 

④ソースのおいしさ紹介ゾーン
オタフクソースのおいしさの秘密や香辛料の種類やこだわりの原料デーツを実物で紹介。
ソースのオリ(繊維質)を使用してとろみをつけたお好みソースが昭和27年に誕生しました。
こだわりの原料「デーツ」の実を試食!
想像以上に甘く、噛めば噛むほど甘さが広がっていきます~ルンルン
 

 

3.製造工程見学

①原料
りんご、モモ、ミカン、人参、ニンニク、しょうが、玉ねぎ、デーツ、トマトなどの果実や 野菜、香辛料(20種類のスパイス)をブレンド。
スパイスの調合は、ソースの味わいを決めるとても重要な作業。

こしょうは石臼で挽き、香料、保存料、合成添加物は使用していない。

 

星こだわり原料「デーツ」星
デーツを加えることにより、コクのある甘さが特徴のまろやかなソースが出来上がる。
デーツは砂漠の過酷な条件で育成し、その生命力の強さから「生命の木」と呼ばれている。
栄養価が高く、鉄分、カルシウム、カリウムなどのミネラルや食物繊維が豊富に含まれ、その含有量は果実の中でもトップクラス。

 

②調合
調合指図書(レシピ)に基づき、原料を計量して調合。
釜に原材料を投入し、100℃以上で加熱殺菌を行い、その後70度まで下げる。
ウスターソースは、野菜や果実のパルプ質の濾過を行っている。

 

③充填・梱包
2008年にスクイズボトルの充填・包装・箱詰めを全自動で行うラインを導入。
ソースは塩度や酸度が低く、防腐効果が得にくいため、保存性が問題点であったが、ガスバリア性が高い「エバール」という樹脂を使用し、出しやすく、品質を保てる容器を約2年がかりで開発した。
1982年、出来上がったスクイズボトルを「フクボトル」(4種類のフィルムが6層に重なった素材)と名付け、家庭向けの軽量容器として使用を開始。
スクイズボトル4号機は、150g、300gなどの小容量製品ラインで、生産能力は9,000本/h。

 

 

④出荷
ラップラウンドケーサー 12ケース/分
キリンやさる、ゾウなどの動物が描かれたかわいいフォークリフトが活躍しています照れ
 

 

4.試食
プチオコ(一口サイズのお好み焼き)の試食。
一口食べるといっぱい食べたくなってくるラブ

 

5.ショールーム(売店)
ショールーム限定のお土産セットや通販でしか買えない商品なども販売しています。
初めて見る商品もあり、アイテム数の多さに驚きましたびっくり
当日製造していた牡蠣の旨みの焼きそばソースと塩やきそばソースを買って帰りましたプレゼント
 

 

お土産は、できたてホカホカのお好み焼きソースのはずが、この日は午前中製造ラインがストップしていたため、残念ながら前日に製造したソースでしたアセアセ

 

見学できる工程は充填・包装と出荷ラインのみですが、工場見学では珍しく写真撮影がOKで、製造工程だけではなく、ミュージアムを通して様々な角度からオタフクソースについて知ることができ理解が深まりましたニコニコ

印象に残ったのは、デーツの実の試食で、とても貴重な体験でした!!
そして、見学後に丁寧なハガキが届きうれしく思いました照れ
また、機会があればお好み焼き体験教室にも参加してみたいなぁイエローハート