2時間52分という超長尺映画です。1993年制作。
二部構成で、途中で分割されていました。
ポンポさんの法則によれば、長すぎる映画は駄作とのことですが、まさにそれでした。
いや、そもそも「レプリコーンを題材にしたB級映画のシリーズが米国では人気らしい」という情報で、GEO Onlineでそれらしいのを借りたのが敗因なんですけどね。
そちらは「金貨を盗まれたレプリコーンが凶暴化、人を殺しまくる」話だそうです。
ストーリー。
アイルランドに投資資産を買おうとやってきたジャック・ウッズは、レプリコーンという妖精が住む古い家を借りる。
レプリコーンを手懐けるには強い酒を捧げるのだ。
ジャックは川で溺れていたレプリコーンのシェイマス・ムルドゥーンを助け、一家を挙げて仕えられることになる。
ムルドゥーンはケリー州のリーダーだった。
ロケはとってもいです。
近くの泉で水浴する美女を見つけてのぞき魔呼ばわりされたり。
いや、そもそも公開された場所で水浴びする方が間違ってるじゃろう。解釈違いにもほどがある!
こちらがシェイマス・ムルドゥーン。
その妻のメアリー。
息子のミッキー。
デュラハンのグルーガンもいる。
全然活躍しないけどね。
レプリコーンを見下す「群れの妖精」たち。
群れの妖精は空が飛べて空中の城に住んでいるのだ。
犬猿の仲で、棒を使っての喧嘩になる。
空中の城。造形はかっこいい。
『未来惑星ザルドス』を連想させる城の入り口。
城には大バンシー(ウーピー・ゴールドバーグ)がいたり。
裁く人です。群れの妖精とレプリコーンの戦争を禁止しています。
……最初、字幕なしの吹き替えで見ていて「大陪審」だと思っていました。バンシーという叫ぶ妖精なのですね。
レプリコーンの酒場では、アイリッシュダンス。
個別のシーンは楽しいです。
ジャックのビールでご満悦。
ミッキーは、群れの妖精の「レプリコーンの仮装」をうばって天空の城へ。
そこでジェシカ姫と出会い二人は恋に落ちる。
一方、ジャックは競馬の騎手をつとめて優勝、キャスリーンに見直される。
いい感じに。
本当に、ロケはいいんですよね。
オークの木の精。レプリコーンの味方です。
ミッキーはジェシカ姫に会いに行く。
これが原因で群れの妖精とレプリコーンは戦争になる。
姫は水中宮殿に隔離される。
群れの妖精は戦争の準備が整っていた。
一方、レプリコーンたちはいつも飲んだくれてばかり。
装備は貧弱で戦い方も知らない。
ジャックはムルドゥーンからレプリコーンたちの訓練を頼まれ、ジャックは軍隊経験のあるキャスリーンの弟たちに訓練をまかせる。
報酬の金貨につられて訓練をする弟たち。
しかし、レプリコーンたちはすぐに姿を消して飲みに行ってしまう。
空からの敵襲。
平原に整列。
互いにたぶらかしたと非難する。
小道具もいいね!
レプリコーン側では夜になるとやはりダンス。
ミッキーとジェシカ姫は中立地帯の沼地に駆け落ちしていたが、戦争をやめさせるために大バンシーに直訴に行く。
……西洋のギャグセンスはよくわからん。
今度はレプリコーン側が攻め込む。
ミッキーとジェシカ姫をかくまっていたバターの精、賄賂にバターを差し出されると弱い。
妖精たちの戦争で気候は荒れて大変なことに。
大バンシーは奇策を提案する。
……『ロミオとジュリエット』のパロディーかよ!
最後はぬるい!
おもわず「ぬるぽ!」「ガッ!」と誤用してしまうほどのぬるさでした。
おすすめはしません。
特に後半のつまらなさは、殺意を覚えるくらいでした。
つっこみ。
・地元のキャスリーンがレプリコーンを見て驚いちゃダメでしょ。
・確か、伝説では金貨を探して野原を掘りまくった怠け者たちのおかげで畑が開墾されてめでたしめでたし、じゃなかったっけ。
・何で白人は何でもかんでも戦争の話にしたがるんだろうねえ。野蛮だねえ。