昭和四十年、福島県いわき市。

斜陽産業の炭鉱では、四割の人員削減を打ち出していた。

会社は、リゾート施設のハワイアンセンターを作り、フラダンスを目玉にしようと計画する。

踊り手は炭鉱夫の娘たち。

東京からフラダンスの専門家の平山まどか(松雪泰子)を呼び、ダンサーの養成のための教室を開く。

しかし、炭鉱一筋の炭鉱夫には計画への反発が強かった。

 

実在するリゾート施設の話なのですね。

時代は「石炭からオイルへ」。

会社の判断は正しかったと思います。

 

向こうに見えるのは、ズリ山と呼ばれる石炭をとったあとの残土の山。

車が壊れたらトラクターに乗せてもらう。

 

東京のSKE出身の平山まどか先生。

実は大酒飲み。

 

炭鉱長屋。ミニチュアかCGか。

テレビアンテナが見られないので、ロケだとしたら消すの大変だったろうな、とか思ったり。

 

最初に応募してきたのは女子高生二人のみ。

さなえ(徳永えり)ときみこ(蒼井優)。

 

手前は南海キャンディーズのしずちゃん。でかい!

フラダンスには手話の意味があり、きっちり教わる。

 

解雇が進み、炭鉱を愛する娘たちが参加。

レオタードとストキングとシューズは支給。

……会社の生き残りを賭けた事業なので、本気です。

 

衣装をつけて。

手前で倒れているのはハワイアン部長(岸部一徳)。

 

ズリ山の前で記念撮影。

 

さなえ、解雇した父親に殴られてしまう。

父親は夕張炭鉱へ。

「オレ、今まで生きてきた中で一番楽しかった」とのさなえの言葉が可哀想です。

 

見送るきみこ。

 

いろいろあって、ハワイアンショーは大成功でした。

……といういいお話でした。

 

 

一見の価値はあると思います。

おすすめしておきます。

 

 

ただ、脚本としては波が少なく、いまいちでした。

借金取りの話とかは、山の男たちに立ち上がってほしかったな。

「借金を取り立てるのは構わねえ、だけど、会社の敷地に踏み込んだらそこは命の保証のねえ場所だぞ」とか言って。

 

ストーブのシーン。

みんな石油ストーブなのね。

石炭ストーブは重いから仕方ないのかな?

炭鉱なのに、残念。

 

あと、ハワイアンのミュージシャンの話もほしかったな。

多分、彼らはハワイから呼ばれている人たち。ずっと日本にいるわけじゃなかろうし。

 

セル版紹介映像。

「え? タヒチアン!?」

ハワイアンとタヒチアンって、やっぱり違うんジャマイカ!?