カトリックや悪霊祓い師をテーマにした、D.C.コミックス原作の映画です。
2005年制作。
キアヌ・リーブス主演。
メキシコの廃教会の床下から、槍の穂先をみつけた男。
男は不死となる。
……しかし主人公ではない。
ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)は悪霊祓い師。
お猿みたいな低級悪魔を封じたり。
仲間には、物から「声」が聞ける神父がいたり。
そして告解で「人を殺した」と言う女、アンジェラ。
アンジェラは刑事だった。
なぜか犯人の居場所がわかり、どこを撃てばいいのかもわかるのだ。
アンジェラは神父に妹イザベルの葬儀をしてほしいと頼む。
カトリックでは自殺者の葬儀はできない。
アンジェラは、カトリックを信じていた妹が自殺するはずがないと言う。
コンスタンティンは同じ教会に、天使ガブリエルに会いに来ていた。
昔から、悪魔は地獄、天使は天国に閉じ込められていた。
しかし最近、そこを抜け出そうとする者が増えていた。
コンスタンティンは、イザベルの自殺はカルトによる洗脳だとにらむ。
正統なカトリック信者にはかなり涜神的な話なんじゃないでしょうか。
神とサタンは魂の取り合いの賭けをしている、とか。
コンスタンティンは、アンジェラにイザベルが地獄にいるか確かめに行くと言う。
今回、一番ハラハラしたシーン。
イザベルが飼っていたロシアンブルー。
猫を媒介に地獄へ……
生贄にはされませんでした。いくらフィクションでも、ほっとしたよ!
イザベルは地獄にいた。
信じようとしないアンジェラに、自分の目で確かめるよう儀式をする。
一方、相棒の神父はイザベラの死体に触れることで情報を得ようとし、おかしくなって酒を浴びるように飲んで瀕死に。
なんやかやあって、バルサザールという半悪魔が全ての元凶だとわかる。
十字架つきメリケンサック。
十字架銃。
悪魔は天国送りにするのだ!
最初はつまらなかったのですが、最後の方は面白かったです。
「Fuck You!」……ここまでなら映画では許されるのか!?
「神はただの子供」とか「人間は神に愛されすぎてる」とか、前世紀だとヤバそうなセリフがいっぱいでした。
「お前たち人間はけだかいはずです。だから人間に試練を与えます。恐怖を与えましょう。お前たちはきっと乗り越えられます」
……「神の試練」って、こういう論理だったのか!
そんなに深みのある話ではありませんが、面白く見られました。
おすすめしておきます。
追記。
ドラゴンブレスは使わなかったのね。