2005年のフランス映画です。
離れて暮らす三人の兄弟。
実業家の兄、教師の姉、失業中の弟。
そこに、母の遺言書が届く。
170万ユーロもの遺産を受け継ぐには、三人でスペインの聖地、サン・ジャックまで歩いて巡礼しなくてはならない。
それができなければ遺産は全て慈善団体に寄付するというのだ。
三人は、「道まかせ」という巡礼団に加わり、徒歩での巡礼に出発する。
巡礼の仲間には、メッカへ行くと勘違いしているイスラム教徒の若者がいたり、若者の高校の同級生同士がいたり。
ガイドの案内で、一日七時間の走破行が始まる。
風景がいいです。
まずは手紙が投函されるところから。
みんな、現代の格好です。
ホタテ貝がついた杖をついたりはしていません。
食事は巡礼用の宿泊所で。ガイドが作ります。
質素だけど、ワインとパンは飲み食べ放題。
先着順の大部屋です。
ベッドが足りないと男でも女部屋に放り込まれます。
失読症の若者の夢。
メッカに行けば文字が読めるようになると信じています。
幻想的な夢の風景。
この映像美は一見の価値がありますよ!
こちらはリアル。宿泊所の周りに牛がいたり。
こんな巡礼道なのですね。荒涼としています。
携帯の電波も入りません。
お城があったり。
巡礼スタンプ。
宿泊所がわりの学校。深夜にみんなで踊ったり。
宿泊所が満杯だと、普通のホテルに泊まったりします。
久しぶりのお風呂に入ったり。
やはり夢の風景が面白いです。
スペインの町に入ります。
そして、目的地に到着。聖地サンティアゴ。
国営宿泊所なんてあるのですね。
巨大な香炉が吊り下げられている聖堂。
兄弟が仲良くなったり、健康になったり。
いい映画でした。
これは超オススメです。
知見
・カトリックはコンドームを禁じていてエイズで五千万人が死んだ
・巡礼中のポイ捨て。……いかんよなあ。
・どこにでもナンパ男はいる。
・歩くことに聖性を見るのは洋の東西を問わないのね。