1968年制作のマカロニ・ウェスタンです。
名作、というよりも怪作、として有名です。
原題は「ザ・グレイト・サイレンス」
「サイレンス(沈黙)」という早撃ちのガンマンを狙う賞金稼ぎたち。
あっさりと片付けられてしまう。
ロケーションが凄いです。
全編、ほぼ雪景色です。
よく撮影機材、運べたなあ。
これが「サイレンス」です。
抜きやすいように工夫された拳銃入れを使っています。他にも使い道があったり。
賞金稼ぎによる人間狩りをやめさせたい政治家は、ユタ州に新たな保安官を任命します。
サイレンスは、罪のない者を救ってしいと老婆に懇願され、馬一頭を報酬に娘のところに行きます。
そこでは、飢えた山の民を追い詰めては指名手配犯に仕立て、殺して賞金をかせぐ一団がいました。
夫を殺されたポーリーン。
老婆に手紙を託した被害者です。
サイレンスの通り名の由来。
子供の時に喉をかき切れたのですね。
特殊メイクの傷跡がうまいです。
保安官とサイレンスは、同じ駅馬車に乗り合わせます。
新しい保安官は、実は気骨のある人でした。
そして、サイレンスと互角の銃の名手です。
……銃の名手といっても、このシーンはやりすぎですね。
西部の掟では、先に銃を抜いた者を撃ち殺しても正当防衛で無罪です。
敵は、それを使って挑発してきたり。
サイレンスは、素手の喧嘩には弱かったです。
……そして、撃たれてしまったり
どこで撃たれたのか、チェックしたけどわからなかったです。
保安官、悪党の護送中にやられます。
とにかく景色がすごいです。
このあと、賞金稼ぎの一団との対決になります。
あまりにも予想外の結末でした。
西部劇にしてはあまりにも珍しい、不幸な結末です。
テンポが遅いので、大体1.5倍速で見ていました。
すかっとはしなかったけど、一見の価値はありました。
おすすめしておきます。
ちなみに、特典映像でもう一つの結末が収録されていました。
こっちにしとけばよかったのにな。
……この手甲、意味が分からないです。
余談。
賞金稼ぎの一人。すごくいい顔をしています。
マリオ・ブレガ。マカロニウェスタンの名脇役です。
『シャイニング』のジャック・ニコルソンなみの濃い顔ですね。