常にＢ級感がただよっていたマーベル系作品の『ヴェノム』の続編です。
1996年、カリフォルニアの矯正施設で育った男クレタスと、音波女フランシスは引き離される。
現在、連続殺人を犯したクレタスは死刑囚として監獄にいて、フランシスは隔離部屋に入れられていた。
今はデイリー・ビューゲル紙の記者であるエディーは、クレタスから指名で言葉を記事にしろと言われる。
連続殺人鬼も、新たな死体の隠し場所を白状すると死刑執行が一次停止になるのだ。
エディーは、寄生しているヴェノムの力で記事を書く。
チョコレートと鶏しか食べさせてもらえないヴェノムは、昔のように悪人を食べたくて仕方がない。
元の恋人が弁護士と結婚する話が出たり、ヴェノムと喧嘩したり。
……いまいちつまらない。
クレタスの死刑執行。
「混沌よ来たれ」とか言っちゃってますよ、この人は。
しかし、毒殺に失敗。
クレタスに寄生したヴェノムの分身、「カーネイジ(のちに命名)」とともに大暴れ。
一方、ヴェノムと大げんかをしたエディー。ヴェノムは分離してやりたい放題。
コスプレパーティーに混じってまともそうなことを言ったり。
エディーはクレタスの過去を探って矯正施設へ。
フランシスの存在にたどり着く。
カーネイジも、フランシスの居場所つきとめ、連れ出す。
……フランシス、声帯摘出とかされてなかったんだ。
こういう場合は、口元のビニールを破るといいと思うよ。
ヴェノム、正論とおだてに乗ってエディーとの共生に戻り、カーネイジとの対決へ。
高い塔にのぼるのは『キングコング』以来の伝統。
ヴェノムの顔のアップ。いつ見てもキモい。
いろいろあって、ヴェノムが勝ちましたとさ。
今回のテーマは、愛する人と引き離されたカップル、といったところでしょうか。
いまいち稚拙で、Ｂ級感がぬぐえない話でした。
特典映像の裏話。
元々、スパイダーマンの黒いコスチュームから由来するアンチヒーローとのこと。
本編の最後には、スパイダーマンの新作につながる次回予告的な映像があったり。
映像は超一級。ストーリーはＢ級。
一度見たらおしまい。
名言
・こいつはちっともうまくない
・こんなクソ野郎
・事実は真実の敵