2時間29分という長尺です。

インド映画で、シク教の人々がテーマです。

 

シク教は、15世紀末にグル・ナーナクがインドで始めた宗教で、ヒンドゥー教にイスラム教をとり入れて創始したそうです。

偶像崇拝を禁じ、カースト制度を否定。インド西北部のアムリットサルの黄金寺院(ゴールデンテンプル)が総本山です。

意外にも、不殺生は唱えていないようで、映画の中でもシク教徒は闘うことをたたえていました。酒も飲んでいました。

 

シク教の聖樹が祀られた島。

その島に続く道の根元にある村は、武術の達人フライング・ジャットが幸せを求めて作った村だった。

そこの地主はフライング・ジャットの娘で、割と強欲で凶暴。

孫の一人は学校で武術教師をするアマン先生。

 

マルホートラという倫理観のない金持ちが、工場の廃棄物を運んで垂れ流すために、この村を買収しようとしていた。

しかし、婆さんは頑として売らない。

マルホードルは、暗殺者のラカをやってこっそり聖なる樹を切り倒そうとする。

それを止めようとしたアマンは、落雷によって聖なる樹にぶつかり、超人としての能力を受ける。

武術の腕はとても強くなったが、飛べる高度は低く遅い。

性格が悪い音楽教師をやっつけて、好きな女教師キルティーと親しくなったり。

インド武術ではなく、カンフーを教えているようです。

 

へっぽこヒーローとなったアマンは、銀行強盗を退治してようやくヒーローらしくなる。

 

いまいちテンポが遅いので、大体は1.5倍速で、格闘シーンだけ通常速度に戻して見ていました。

武術の動きはすごいです。

ただ、わざわざスローモーションにむしているシーンはいまいちだったり。

マルホートラが捨てた廃棄物を屋敷に突き返したり。

 

しかし、ラカは廃棄物の力で怪人と化していた……

……洗った普通になった(笑)

 

ターバンがシク教徒の誇り、と言う婆さんに対し、息子たちはいやがってかぶらなかったり。

シク教のお祭りが美しかったり。

 

……やっぱりシク教徒も踊るのね。

 

キルティーが現代女性だったり、バレンタインデーがあったり。

 

ローヒトというニートの兄貴がヒーローとしてちやほやされたがったり。

 

そして、フライング・ジャットの帽子をかぶって、最後の戦いにおもむく。

……最後の舞台は笑いました。

 

 

これは面白かったです。

おすすめします。