三池崇史監督作品です。

この人、職人監督と言われるくらいいろんな映画を撮っていますが、良い物とつまらない物の差が大きいんですよね。

 

今回は……

イマイチでした。

 

主演の加藤清史郎ほか子役達の演技はうまいです。

特殊メイクもすごいです。

ただ、ストーリーが……

いろいろとひでーです。

 

内容としては、時代考証という言葉とは無縁の虚構の戦国時代。

忍術学園に入学した平忍者の子、乱太郎。

しんべヱ、きり丸、ほか、忍術学園の一年は組の面々が学ぶ。

「刀は背負ってはならない」とか、火器の色々とか、マニアックな忍者知識があったり。

……このあたりは原作が生かされてるのね。

 

裏山のくノ一学校の件は深入りせず。

八方斎が学園長の暗殺に昼休みに堂々と来たり。

学園長の思いつきで夏休みが一ヶ月早まったり。

土井先生のところに生徒達が集まったり。

……原作もこんな感じなんでしょうか。

 

仲間の髪結いの子の家が忍者におそわれて、打鳴寺の鐘を鳴らす競技で抜け忍の扱いを決めることになり、そこでの乱太郎の頑張りがクライマックスです。

 

退屈なので、いつの間にか1.3倍速で見ていました。

見るだけで気力がそがれました。

なまじ見られるから、続けて見てしまうのですよね。

 

エンディング見たら、ずいぶん使われなかったシーンもあるようで、監督も苦慮したのでしょう。

 

 

おすすめはしません。

一度見たらおしまい。

 

 

余談。

鏧(キン)の打ち方を見て、「やめてー!」と思ったお坊さんも多いんじゃないでしょうか。

縁ではなく腹を横から打っていました。

……そこ、薄いから。