楽天的なリハビリテーション | kondoukomatum165のブログ

kondoukomatum165のブログ

ブログの説明を入力します。

 

リチャード・カールソンの楽天主義セラピーという単行本があります。

 

『辛いと感じる「現実」は自分自身の思考が創り上げた物であり、実際の現実とは関係ない。いい気分になりたいのなら悲観的思考を手放すことだ。』

これを聞いてどう思いますか?『言うだけなら簡単なことだけど、実際に行うのは難しい』と思う人が多いと思います。

 

 さて脳梗塞などで片側の手足が麻痺すると悲観的になります。何故だと思いますか。もし手足を骨折したとしたら如何ですか。同じように悲観するでしょうか。そんなことはありませんね。それは整形外科で治療すれば骨折は治りリハビリすれば元の生活に戻ることが出来ることを知っているから悲観しないのですね。脳梗塞などの場合に悲観するのは「治らないらしいという誤った知識を患者が知っていた場合や、治療側が「治らない」と言う間違った知識を患者側に押し付けることがあるから、患者が悲観するのです。

 

患者が悲観しても治療側が早期から訓練を指導すれば回復はあり得るのですが、訓練指導しなければ麻痺は改善しないだけではなく拘縮して動かなくなってしまいます。私のように脳梗塞や脳出血などの知識がなくリハビリなどは整形外科で行うものだと思い込み、「リハビリを頑張りなさい」と救急医の言われた言葉を「リハビリすれば戸の戻るのだ」と楽天的に考えて、ある意味で楽しみながらリハビリを続けました。

 

楽天的になってリハビリすれば脳も活発に働くように思います。悲観したり必至になりすぎると脳も悲鳴を上げて働かなくなります。すると麻痺も改善しません。脳梗塞などのよる麻痺が起きる原因は手足ではなく脳にあるのだと、入院した脳神経外科病院にパンフレットで初めて知ったのです。

 

だから頭で考えながら無理のない動作を何度も繰り返すことが脳を活性化すると信じて努力を続けたのです。しかも楽天的に過ごしていました。その甲斐あってリハビリ病院は3ヵ月で退院したのです。手足に不自由はあっても日常生活は介助なしで全て自立しました。

 

例えば一流のスポーツ選手は将来に対する計画をたてますが、試合が始まったらそれに完全に集中します。そして来シーズン、自分が今より上達しているかなど、考えません。また試合に負けたとしてもさほど動揺しません。それはなぜでしょうか。それは「今・ここ」を生きているからです。試合が終わればもうそれは終わった事で、現在のことではありません。

 

未来とは現在、一瞬一瞬の積み重ねであり、今の自分の能力を出し切って、過ごしてゆくなら、将来はおのずと開かれてきます。自分が動揺しているとき自分の思考はどこへと向かっているでしょうか。自分の思考に注目してみて下さい。

  そして自分の思考を現在に戻せば、またいい気分が戻ってくるはずです。良い気分でリハビリに集中するのです。今日も明日も。目標への過程を一段一段心ゆくまで楽しんでください。必ずや目標に到達するでしょう。