麻痺回復には「積み重ねの力」が作用します | kondoukomatum165のブログ

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人生には難しそうに思える事がたくさんある。だが、大半は簡単なことの積み重ねで出来るとは本多時生さんの言葉です。

 

難しそうに思えるのは、やるべきことを自分が知らないだけで、実は簡単なことの積み重ねで出来る事が多いように思う。

 

脳卒中で手足が麻痺すると歩くことが出来なくなる。どうすれば歩けるようになるのか分からない。

 

どうすれば歩けるようになるのかを具体的に指導するのが療法士だと思います。赤ん坊も、急に歩けるのではない。先ずは這い這いだ。そして、つかまり立ちが出来るようになり、伝い歩きをするようになる。これも簡単なことの積み重ねかもしれない。

 

さて、私たちの麻痺手はどうしたら良いのでしょうか。手は握る方が楽だと思います。赤ん坊は、生まれる前も生まれてから握っています。そして可なり早い時期からほ乳瓶を自分の手で握ってミルクを飲むようになります。

 

麻痺の手は放置するとグーの状態で固まって広げることが出来なくなるから注意が必要です。

 

麻痺手を麻痺のない手指4本と親指で挟み、麻痺手を開いたり閉じたります。膝の上に麻痺手の平を上に向けて置き、その上に麻痺の無い手を載せます。

 

ベッドに座って麻痺手を広げてベッドに手を付きます。出来れば麻痺手に体重を掛けます。

 

両手を合わせて拝む練習をする。カラでも満杯でも良いからペットボトルを麻痺手に握らせる。などなど簡単なことを繰り返すのです。作業療法で麻痺手の訓練をしてくれなくても自室で繰り返し訓練できます。

 

リハビリテーションは簡単な動作を繰り返し続けることだと考えています。

 

何度も繰り返すことで生き残った脳に新たに手足を動かすプログラムが出来、自力で動かせるようになると考えています。動かしている内に握力も増えて殆どのことが出来るようになります。

 

麻痺手が僅かでも動くようになれば、面倒でも両手を使うようにするのが回復には効果的です。

 

発症からの年数に関係なく、治ると信じて簡単な訓練を始めてください。「積み重ねの力」を蓄積しましょう。「積み重ねの力」は、筋力トレーニングでないことは明白です。

 

麻痺回復に、魔法箱はありません、有名になった療法でも治療を受ければそれだけで回復・改善することの方が稀であると思います。やはり治ると信じて、自分も努力を続ける「積み重ねの力」が必要です。