麻痺した手もリハビリすれば動くようになる | kondoukomatum165のブログ

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リハビリ病棟に入院しても訓練しなければ動くようにならない。当たり前ですが、なぜか麻痺手を訓練せずに動く方の手を訓練する療法士が多いと聞く。本当でしょうか。

 

私が脳被殻出血で倒れたのは14年前であるが、その時には、すでに脳の可塑性は知られていて、麻痺手の訓練を積極的に勧めている病院も多かったように思う。

 

15年前にリハビリテーションのおかげで職場復帰したときに、兵庫医科大学リハビリテーション医学教室 道免和久教授の文章を見た。【脳科学の進歩によって、脳は考えられていた以上に可塑性を備えていることがわかってきた。従来より脳損傷のリハビリテーション(以下リハビリ)では、脳には可塑性があっても極めて少ないと考えられていたため、機能障害の積極的な回復をめざすより、能力低下レベルでの代償に重点が置かれる傾向にあった。特に、脳卒中片麻痺の上肢機能については、最終的に実用にならないことが多いという理由で、早々に健側での代償を行うことがある。しかしこの10年余りの間に、脳の可塑性を踏まえて患側上肢を積極的に治療するConstraint induced movement therapyCI 療法)に関する報告が急増している。この治療法は、脳の可塑性に関する新たな発見と相まって、リハビリの新時代を築く治療法として、注目されている。】

 

私はこの記事を読んで、麻痺の無い手を使用できないように拘束して、麻痺手だけを強制的に集中治療するCI 療法は効果があると思った。しかし、新たにこの治療を受けようとは思わなかった。それは、要するに「麻痺手を使うこと」がポイントだから、発病前の動作を思い出しながら、「両手を使えばいいのだ」と考えって毎日実行することにしたのである

 

家庭内でも片手動作では不自由なことは多いが、外の社会に出ればもっと多い。右手に荷物を持てば、麻痺の左手が使えないと出来ないことが多い。つり革や握り棒が掴めない。ドアーが開けられない・・・。本棚から分厚い本を取りたいときには両手でないと無理。キーボードも片手だけでは無理な時がある。世の中は両手を使うように出来ているのだから、普通の人を真似るのが一番のリハビリであると思います。もちろん「普通の人を真似る」と言っても、発病前に出来ていないことは出来難いと思う

 

兎に角、挑戦し続ければ少しずつ出来るようになるし、出来ることも増えてくる。集中治療を行うCI 療法のように数週間では無理かもしれないが、数ヶ月で殆どのことが出来るようになる。私が証人です。

 

もちろん有名になった川平法で麻痺手が動くようになった人も多いと思うし、別の病院で麻痺手が動くようになった人も多い。退院後の自主訓練で麻痺手が動くようになった人も多い。

 

リハビリ病棟では積極的に麻痺手を訓練して補助手として使える様にしてほしい。後は退院して自主リハビリで麻痺手を元に戻すのです。