痲痺手が使えないのは、運動を抑制するように条件づけられた学習現象のためである | kondoukomatum165のブログ

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つまり、非痲痺手だけの片手動作を続けると、脳が痲痺手の不使用を学んでしまうから動くようにならないと言う事である。

 

歩行訓練では麻痺足と非麻痺足を使うから「学習による不使用状態」は起きないで両足で歩けるようになるのだ。

 

 

兵庫医大の総合リハビリテーション講座には次のように記している。

 

 【脳科学の進歩によって、脳は考えられていた以上に可塑性を備えていることがわかってきたために、積極的に痲痺側を訓練するリハビリが進んでいる。

しかし、未だに機能障害の積極的な回復をめざすより、能力低下レベルでの代償に重点が置かれる傾向がある。

特に、脳卒中片麻痺の上肢機能については、最終的に実用にならないことが多いという理由で、早々に非痲痺側(健側)での代償を行うことが多い。】

 

 

しかしこの10年余りの間に、脳の可塑性を踏まえて痲痺側上肢を積極的に治療する兵庫医大のCI療法や鹿児島大学の促通反復療法などが行われ、痲痺手の回復患者が増加しているのは事実である。

 

私はCI療法も促通反復療法も受けていないが、リハビリ病院では痲痺側のみの訓練を受け、退院後は不自由ながら両手を使う療法を続けた。

そして、発症から1年後には痲痺は残りますが、両手を使えるまでに回復したのです。

 

つまり私は一度も「学習による不使用状態」にならなかったと言うことです。

片手動作が如何に不自由であるか、朝起きて直ぐに三角巾で非利き手を使えなくしてください。

そして、その状態で、洗面・トイレ・食事をしてみてください。

 

次に三角巾をやめて肘と手首を内側に曲げて肩を動かさないようにして誰かに着替えさせてもらってください。

本人だけではなく介助する方も大変なことが体験することで実感できます。